◆story14 ページ15
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蝉「今日はサンキュ....」
どうやらお口に合ったのか、
料理を全て完食した彼は席から立ち上がりスタスタと玄関に向かった。
小さな机を2人で囲むのは東京に来てから初めての事。
あまり嫌いではなかった先程の空間にちょっと寂しくなる。
もう帰っちゃうのか.....
やっぱりシジミは一人で食べるより誰かと一緒に食べる方が
美味しい事に気づいてしまった私。
「また来てくださいね!!
家ここですし!!」
連絡先を交換しようと思ったけど流石に初対面だし......
蝉「気が向いたらな......」
分かってたよ....これが最後だって。
今日のビルでの出来事を忘れてる訳じゃない。
彼の服装、そして今日のビルでの出来事を重ね合わせれば
彼がどんな世界にいるかないて薄々気づいてる。
それでも彼は良い人だってことも分かってる。
蝉「んじゃ」
静かに閉められたドアに私は鍵を閉めた。
リビングに戻ると机に並べられた2善の箸が視界に入った。
私は机の前を素通りするとカーテンを開けてベランダに出た。
少しの期待を胸に抱いて。
ちょうど良いタイミングだったのかベランダの外から彼の後ろ姿が見えた。
私は勢い良く息を吸い込むと彼の名前を叫んだ。
「せーーーーーみーーーー!!!!!」
私の声に気づいた彼は振り向くとめんどくさそうに顔をしかめた。
私は彼に手を振るとまた大きく息を吸い込んだ。
「バイバーーーイ!!!!!^^」
彼はそんな私に照れ臭そうに小さく手を振った。
どんどん離れていく彼の背中。
また来てくれるように.......
ううん。
また会えますように。
私はもう見ることはないであろう彼の背中に願いをかけた。
"人を見た目で判断しちゃダメよ?"
「お婆ちゃん...........
本当にそうだったよ.....」
この感情が何なのかはまだ分からない。
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283 - 感動しました (2017年10月25日 13時) (レス) id: 31984c3611 (このIDを非表示/違反報告)
スルメ♪(プロフ) - 優利香さん» 文才ないので笑多分誤字も数え切れないほどあると思います笑大目に見てやってください笑 (2016年9月24日 12時) (レス) id: b713f675db (このIDを非表示/違反報告)
スルメ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年3月19日 14時) (レス) id: 4650c4dab6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この作品面白いです。更新待ってます。 (2016年3月19日 14時) (レス) id: ba2b2a9cc4 (このIDを非表示/違反報告)
めい涼介Love(プロフ) - スルメさん» 頑張ってください!楽しみに待ってます! (2016年2月25日 21時) (レス) id: 30b30e5b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:するめ x他2人 | 作成日時:2015年11月8日 1時