冨岡義勇→胡蝶しのぶ(ぎゆしの)「医者の不養生」 ページ37
胡蝶屋敷。ここでは数々の鬼殺隊士が治療を施されている。
この屋敷の長、胡蝶しのぶはどこか儚くもの悲しい雰囲気が漂っており、年相応ではない大人な人物だった。
悲劇を何度も何度も、幾度となく経験しているためか、鬼殺隊には貫禄詐欺とも言える人物が多いのだ。
そんな彼女は階級・柱。
任務、治療、薬や毒の調合。言うまでもなく忙しい。
「冨岡さん、これからはもう少し自分の身を案じた戦法で戦ってくださいね。」
しのぶは、冨岡さんは私がいないと何も出来ないんだから、とどこか嬉しそうにそういった。
「ああ、分かった。」
多忙である胡蝶に手間をかけさせたことについて自分を責めているようすだった。
「私だって忙しいんですよ。…最近は新しい薬の調合をしているので、ここ3日はほとんど寝れていなくて。」
「…くまができている。胡蝶、早く寝ろ。」
「いえいえ、私はまだまだ頑張れますので。」
「駄目だ。今日は寝ろ。」
「もう、冨岡さん、私は大丈夫ですって!」
「…前にお前の尻を打った時にした約束を覚えていないのか?」
「…!そ、それは…。」
「俺は悲しい。」
「…ごめんなさい。」
「謝罪はいい。今日は早く寝ろ。…もちろん、回復したらきつく尻を叩く。」
「そんな…!」
「当たり前だ。…そして早く寝ろ。従わないと倍以上痛くすることになるが…。」
「ね、寝ますから!」
しのぶは寝室に行くと、あっさりと眠りについた。
強がっておきながら、彼女は柱以前にやはり1人の少女だ。
「では、俺は任務に行く。…その間寝ていろ。」
そんな冨岡の声を、実は胡蝶は聞いていた。
寝たフリだったのだ。
「ふふふ、冨岡さんも詰めが甘いですね。」
胡蝶は研究に没頭する。
…数時間後
「っと、そろそろ冨岡さんが帰ってきますね。」
胡蝶は大人しく寝床に戻る。
「帰ったぞ。…体調はどうだ。」
冨岡は傷一つない体で帰ってきた。
「ええ、お陰様で。…冨岡さん、今日はしっかりと反省したので、お仕置きはなしということで…。」
「駄目だ。」
「…でも、」
「お前が寝ていなかったのは知っている。」
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禰豆子
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みろん(プロフ) - こんにちは!鬼滅学園もの見たいです!無一郎からのお仕置きが好きなので、もっと見たいです。お願いします! (2021年10月18日 10時) (レス) @page4 id: a301f7f859 (このIDを非表示/違反報告)
こんにちはぁぁぁ - できたら伊黒さんが蜜璃ちゃんにお仕置きが見たいです!理由は任務で怪我したのにも関わらずどんどん疲れと怪我が溜まってそこで伊黒さんがきて甘味処いこうとしたら蜜璃ちゃんが倒れてお仕置きされるという感じでお願いします!! (2021年10月14日 19時) (レス) @page17 id: 2ce2287b82 (このIDを非表示/違反報告)
こんにちはぁぁぁ - すみませんリクエストいいですか? (2021年10月14日 19時) (レス) @page38 id: 2ce2287b82 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 紅月さん» 面白そうなリクエストありがとうございます😊 (2021年10月9日 13時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - ねこねこさん» 頑張って書いてみますね!リクエストありがとうございます😊 (2021年10月9日 13時) (レス) id: 8a6bf88ba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作成日時:2020年3月14日 13時