すれ違いラブストーリー【kazunari】 (ページ4)

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初恋決定ページ4

あ「雅紀、帰ろ」

ホームルームが終わって、周りの子がぞろぞろと帰っていく。

雅紀の机に手をついて、はーやーくー！って机をガタガタ揺らしてたら、突然机に突っ伏した雅紀。

あ「なに笑

今ガンって音なったけど…痛くないの？笑」

また雅紀がおかしな事やってる…笑

くらいの気持ちで頭をぐりぐりしてると、今度は急に立ち上がった。

驚いて顔を見ると、少し顔を赤くして、でも真剣な顔をしていて。

ドキン…と胸がなった。

何、その顔…

雅紀は所謂、オトコのカオをしてて。

馬鹿みたい、あり得ない、って分かってるのに期待してしまう。

どうしてそんな顔で私を見つめるの？

どうしてみんなが帰っちゃうまでジッとしてたの…？

もしかして…2人きりになるように…？

なんて。

あ「雅紀…？」

雅「俺…恋しちゃったみたい…」

あ「へ…？あ…えっと、雅紀の気持ちは嬉しいけど…「ヒトメボレだ…！！！」

あ「…は？」

告白された、と思って自惚れ発言をかました私の言葉なんて聞いてないみたいで、雅紀は興奮したように叫んだ。

ヒトメボレ…それは初めて会った異性に恋する事を言うわけで。

私はずっと一緒にいたわけで。

つまりまとめると…

今まで告白されたから…なんて女の子と付き合ってた時とは違う、これが恐らく雅紀の初恋で。

…失恋、決定…