すれ違いラブストーリー【kazunari】 (ページ13)

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改めてページ13

あ「ごめんね、本当はもっとあの子といたかったでしょ？」

そういうと、雅紀はえ！って大きな声を上げた。

雅「な、なんで！？

あの子って…たぶん、翔ちゃんの事じゃない…よね？」

あ「うん、櫻井先輩と一緒にいた人。あの子でしょ？雅紀の好きな子って。」

私がうつむきがちにそう言うと、雅紀はボッて顔を赤くして、ワタワタと漫画のように慌て始めた。

雅「え？なんでわかったの！？」

その言葉に、分かっていたのになぜか改めて胸がズキンと痛んだ。

あ「…わかるよ、雅紀の事だもん。」

ぽつりとつぶやいた言葉に、雅紀はニコって笑って。

雅「やっぱりAは俺の事わかってくれてるね！！」

なんて、いうんだ。

…純粋な雅紀が、好き。

でも、こういう時に純粋な笑顔を見せられると…なんだか無性に嫌になる。

ドロドロと渦巻く汚い感情。

私はそれに蓋をすると、ニッコリと笑顔を張り付けた。

あ「何年一緒にいると思ってるの。

恋愛相談もちゃんと乗ってあげるからね？お姉さんに頼んなさいっ！」

なんて、ふざけながら。