すれ違いラブストーリー【kazunari】 (ページ2)

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firstlove.初恋は気づかれないページ2

桜が散る…４月。

長いようで短かった春休みが明けて高校生活2年目が始まる。

クラス替えでザワザワと騒がしい廊下。

小学校の頃からの幼馴染の雅紀と私は、2人で2年A組の教室にいた。

雅「同じクラスで良かったねー！

Aといる時が1番楽だし、本当嬉しい！」

ニコニコしながら言う雅紀は、きっと気づいていないでしょう？

私の小さな恋心に。

物心ついたときから一緒にいた雅紀を好きになるのはきっと必然だった。

ずっとずっと、隣で貴方を見てきたの。

けど、雅紀は気付く様子なんてなくて

スタイルも良くて格好いい、みんなからの人気者の雅紀は色んな女の子に告白されてはその度に「断るの可哀想！」なんてバカみたいな…きっと間違った優しさて付き合ってて

私はその度に、1人で泣きじゃくってた。

はぁ、と１つ大きな溜息を漏らすと、目の前の雅紀の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

あ「私も、雅紀といる時が1番楽！ズボラな所見せれるのなんて雅紀くらいだよ笑」

雅「…へへ、やっぱり！？Aも俺といる時が1番って思ってくれてると思ってた！」

気づかれない、私の初恋…