第３話 人生万事塞翁が虎（３） ページ4
治「さてそろそろかな。」
太宰さんがそう言うと敦君の後ろでガタン！と大きな音がした。
敦「！今……そこで物音が！きっと奴ですよ太宰さん、Aさん！」
『敦君。虎はそんな処からは来ない。何故か、それは…。』
敦君が月の方を見る。すると敦君が苦しそうにもがき出した。
治「君も［異能の者］だ。現身に飢獣を降ろす月下の能力者……。」
敦君が完全に虎になり、太宰さんに襲いかかるバキィと音を立てて木箱が崩れる。太宰さんは素早く攻撃をかわす。
治「こりゃ凄い力だ。人の首くらい簡単にへし折れる。Aちゃんは大丈夫？」
『私は大丈夫ですが、自分の心配をしてください！太宰さんはなんとかできると思いますが。』
治「そうだった。Aちゃんは未来予知だったね。おっと。」
太宰さんの後ろには壁があり、前からは敦君こと虎が来ている。他の人から見れば絶対絶命だが…。
治「虎に食い殺される最期というのも中々悪くないが、君では私を殺せない。」
治「私の能力は……あらゆる他の能力を触れただけで無効化する。」
太宰さんの体に虎化の解けた敦君がもたれかかる。原作だと敦君は地面と激突する。私の体は想うよりも速く動いていた。
治「男と抱き合う趣味は無い。」
太宰さんが手を離した。しかしなった音はドスンという音ではなく、ぽふっという敦君を私が支えた音だった。
治「おー。ナイスキャッチだよAちゃん。」
『敦君を捨てないでください！怪我したらどうするんですか！』
もう太宰さんったら……。
独「おい太宰！」
治「ああ、遅かったね。虎はつかまえたよ。」
独「その小僧…じゃあそいつが。というか太宰。次からは事前に説明しろ。肝が冷えたぞ。」
［十五番街の西倉庫に虎が出る。逃げられぬよう周囲を固めろ。］
独「おかげで非番の奴らまで借り出す始末だ。皆に酒でも奢れ。」
そして後から
『与謝野さん、乱歩さん、賢治君。』
「「「え。」」」
乱歩さんはわかっているようですね。
『あ。まだ説明してませんでした。私の名前はAです。異能力名は迷ヰ犬怪奇譚といいます。よろしくお願いします。』
独「それと、そいつはどうする。一応区の災害指定猛獣だぞ。」
太宰さんは何かを考えているようだった。
治「うふふ。実はもう決めてある。…うちの社員にする。」
独「はあああああ！？」
治「あ。もちろんAちゃんもだよ？」
『…ですよね。』
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優羽梨 yuuri(プロフ) - 最近凄く遅れていてお気に入り登録していただいている方々に申し訳ないです。夏休みはバンバン投稿する予定ですのでもうしばらくお待ちください！(;´д｀) (2019年7月12日 22時) (
レス) id: 0faf758af6 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わかりました無理せず書いてください (2019年4月30日 21時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
優羽梨 yuuri(プロフ) - りんさん» りんさんいつも見てくださりありがとうございます！そうですね最近BURSTも読んだので書けそうでしたら採用させて頂きます！採用させていただいた場合には名前を記載させて頂きます！リクエストありがとうございます！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: 0faf758af6 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私も一で太宰さんと一緒でポートマファアから探偵社で織田さんが生きてるのが読んでみたいです (2019年4月28日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
優羽梨 yuuri(プロフ) - 三毛猫ちゃんさん» ありがとうございます！応援ありがとうございます！ (2019年4月5日 9時) (レス) id: 0faf758af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優羽梨 | 作成日時：2019年3月10日 14時
