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「松潤に言ったの…
やだった」
「うん…。ごめんね？」
「本気じゃないって…
酔ってて覚えてないって…
頭じゃ理解できるのに
どうしても やだった！」
口に出したら、感情までもが蘇って
冷静に言葉が紡げなくなる。
責めてるつもりじゃないのに
自分でも処理できなかった感情は
うまく伝えられるわけがない。
でも、それでも。
逃げるわけにはいかない。
「おふざけなのは わかってるっ。
でも…智くんが
他の誰かと結婚したいと思ってるなんて
考えたら…っ」
苦しくて。
ただただ苦しくて。
目頭まで
熱くなってくる。
「…へっ？！
ちょ、待っ…翔くん？！」
焦ったように
智くんが口を挟もうとするけれど
言葉を遮る。
「智くんが結婚するなら
俺じゃなきゃやなの！
だって、俺…っ
智くんと結婚したいんだもん！」
奥底にあった
俺の願い。
願望。
智くんがビックリしたように
息を呑むけれど
勢いのまま
言葉を繋げた。
「紙切れなんて出せなくても
世間にだって言えなくても
それでもっ
智くんとずっと
重ねていく未来が欲しい。
約束が
欲しい」
リアクションがなくて
少し揺らぐけど…
勇気を出して、上目で訊いた。
「…めいわく？」
声が、震えたかもしれない。
でも。
「んな訳ねーじゃん！」
弾かれたように智くんが
ギューって
俺のこと抱きしめてくれて
そして
ちょっとだけ腕を緩めて
俺に視線を合わせてくれる。
「おいらだって ずっと
翔くんと結婚したいって
思ってた。
翔くんの未来
全部欲しいって…。
おいらに、くれる？」
まっすぐ見つめられて
息が…止まるかと思った。
智くんが…
俺と…
結婚したいって…
現実？
夢？
言葉が出てこず
涙がはらはらと溢れ落ちる。
「ごめん、先に言わせて。
こんなふうに泣かせて。
結婚しよ？
ね？」
智くんが
俺の涙を拭って
目尻に口づける。
その手の温もりが、唇の温度が、
夢じゃないって教えてくれるのに
胸がいっぱいで
やっぱり言葉は出てこない。
「うあああああん」
智くんの背中に手をまわし
子供みたいに泣きじゃくる俺を
智くんは何も言わず
やさしく包み込んでくれていた。
.
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みど(プロフ) - きよさん» (続き)オマケでも書きたくなっちゃうw コメント、いつも支えになってました(*´ω｀*) これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2023年3月15日 8時) (
レス) id: aa87a7e3a6 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - きよさん» きよさん！最後までありがとうございました！おおお、じまごに怒りがw 納得いくお山に仕上げられて よかったです(*´ω｀*) そんな熱量をもって読んでくれて嬉しい。指輪は長年あったと思いますよw (2023年3月15日 8時) (レス) id: aa87a7e3a6 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - (つづきです)まさかの指輪！起きたら指輪！最高のシチュエーション♪♪ヤキモキしていたのもスッキリです(笑)。どのぐらい引き出しにいたのでしょうか？裏話しを想像してしまいます。これからも色々ある二人をみどさんが書いてくださるのを楽しみにお待ちしています。 (2023年3月13日 8時) (レス) id: dcaa28dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - みどさん、お疲れさまでした。もう感激です！翔くんが自分の気持ちをちゃんと言えて良かったと思いつつも、智くんが翔くん以外の人と結婚なんて考えていないと解っていても、なんで松潤💢と１人でヤキモキ(じいまごが許せない私(笑))していたのですがそうくるか！と… (2023年3月13日 8時) (レス) @page20 id: dcaa28dbe3 (このIDを非表示/違反報告)
みど(プロフ) - サチさん» サチさん、コメントありがとうございます！そんなふうに読んでくださって本当に嬉しいです！これからも頑張ります！ウチのお山を、引き続きよろしくお願いします(*´ω｀*) (2023年3月12日 18時) (レス) id: aa87a7e3a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻みど
| 作成日時：2023年2月11日 11時
