あくまでも1 ページ9
「最近さ、ポアロって店にイケメンがいる！」
「しってる！安室さんでしょ！！」
ポアロ、安室。
察した。彼のことだ。
遊びに来いって、言ってたな。
いや行きたいけど、ハムサンド美味しいって最近よく聞くし、けどなぁ。
「また、言われるよね」
男たらしって、また言われる。
降谷さんは顔がいいから。
いや、それだと顔だけの男見たいだ。
実際そんなことない。
「……一回でいいから、行くべきなのかな」
何か言われると怖い気持ちもあるけれど、降谷さんが来て欲しいって言ってたし、ハムサンドは食べたい。
……あぁ、どうしよう。
ぐるぐる考えてると、放課後が来てしまった。
「……来てしまった」
目の前にはポアロの文字。
店の中にはたくさんの女の子。
いいなぁ、友達とこれて。
……今日はやめよう。
もっと人が少ない日を狙ってこよう。
そう思って引き返そうとしたその時、カランと扉の開く音がした。
「どこ、行くんですか？」
「……え？」
ニコニコと普段見せない表情と敬語。
変な気分だ。
「僕に、会いに来てくれたんじゃないんですか？」
ほんな捨てられた子犬みたいな目されたら、罪悪感が湧いてしまう。
「ひ、と……いっぱいだし、改めて」
「カウンター席空いてますよ。中どうぞ」
「いや、帰ります」
「どうぞ」
有無を言わさない笑顔。
中々入らない私の手を取り、彼は店の中へ入る。
これはダメだ、手は絶対ダメ。
必死で振りはなそうとするけれど、力が強くて振りほどけない。
「梓さん、彼女にミルクティーを」
「え、はい」
終わった。
また女の子の友達が減って行く。
元々いないけど。
「さぁ、どうぞ」
カウンター席までエスコートされる、ついでに視線も突き刺さる。
「安室さんのお知り合いですか？」
「ええ、まぁ」
「可愛らしい方ですね」
「そうでしょう？なんせ、僕の想い人ですから」
やってくれた。
爆弾が投下された。
いや爆弾というか、部屋にドライアイス詰め込まれた感じ。
何が言いたいかっていうと、店内の温度が下がった。
それはもう、氷点下と言っていいほど。
「……え？安室さん、のなんですか？」
「想い人。つまり、僕の好きな人ですよ」
女性の店員さんが信じられないと言った目でこちらを見た。
私も信じたくない、この現実を。
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明里香(プロフ) - JK探偵1、誤字がありました。「決して話そうとしない」ではなく、「決して離そうとしない」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - ストーカーじゃない5、誤字がありました。「見ら見つけながら」ではなく、「睨み付けながら」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - あくまでも3、誤字がありました。「恋したください」ではなく、「恋してください」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 安寿香さん» ご返信が遅くなり申し訳ございません。真純ちゃんバージョンももちろん書こうと思っておりますので、ご安心ください。 (2018年9月6日 17時) (レス) id: c0ac2b12b9 (このIDを非表示/違反報告)
安寿香(プロフ) - 真純ちゃんが彼氏だったらを見たいと思うのは私だけだと思いますが書いてもらえたら嬉しいです。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: 491c0ff4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2018年6月6日 21時
