彼の秘密1 ページ6
彼が、工藤君が姿を現さなくなって数ヶ月。
連絡は来るから、死んではないと思う。
そんなある日、私は見つけた。
「……君、工藤君に似てるね」
「そ、そうかなぁ？」
「うん。顔立ちとか、声……はそんなに似てないけど、雰囲気はそっくり」
ばったり出会った小学生の男の子。
眼鏡をかけているけれど、工藤君と瓜二つ。
「……名前、聞いてもいい？」
「え、江戸川、コナンだよ！」
「……君、工藤君でしょ」
なんだ、江戸川コナンって。
江戸川乱歩とコナン・ドイルを組み合わせただけの名前。
「や、やだなぁ、違うよ！」
「いや、君は工藤君だ」
「新一兄ちゃんが、こんなに小さいわけないでしょ？あり得ないよ！」
「……『不可能なものを除外していって残ったものが、たとえどんなに信じられなくても、それが真相である』だったよね、工藤君」
かの有名なシャーロックホームズのセリフ。
工藤君も、知ってる。
「……ヤバイ事件っていうのは嘘で、その姿を隠したかったからだよね」
「……っ」
「巻き込みたくないとか、思ってる？今更だね、散々迷惑かけてきたくせに」
江戸川コナンと名乗った子は、眼鏡を取った。
「……そう、ですよ。よくわかりましたね、Aさん」
「まぁ、ほぼ毎日一緒にいたし、わからない方がおかしいって言うか」
「そう、ですか。本当は、教えるつもりなんて……」
「わかったから、そんな顔しないで。巻き込まれたなんて思ってないから」
目の前のことが信じられない自分もいる。
人が小さくなるなんて。
「何か、私にできることがあるなら言って。君には、たくさん助けられたから、私はそれを返したい」
「……新一の時は、近づくなって言ったくせに」
「君は目立つし、一緒にいると女の子の視線が痛いから。でも、その姿なら、その心配はなさそうだし」
人が縮む、彼は何か薬を飲まされたらしい。
黒い服を着た男たちの怪しげな取引を目撃してしまったせいで。
……黒い服の男。
「Aさん、江戸川コナンが工藤新一だってことは……」
「わかってる、誰にも言うつもりはないよ」
「有難う」
幼い彼の容姿はとても可愛い。
いつのまにかあんなマセガキになってしまったのか。
綺麗な顔をしてるとは思うけど、かわいげは無くなってしまっているな。
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明里香(プロフ) - JK探偵1、誤字がありました。「決して話そうとしない」ではなく、「決して離そうとしない」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - ストーカーじゃない5、誤字がありました。「見ら見つけながら」ではなく、「睨み付けながら」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - あくまでも3、誤字がありました。「恋したください」ではなく、「恋してください」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 安寿香さん» ご返信が遅くなり申し訳ございません。真純ちゃんバージョンももちろん書こうと思っておりますので、ご安心ください。 (2018年9月6日 17時) (レス) id: c0ac2b12b9 (このIDを非表示/違反報告)
安寿香(プロフ) - 真純ちゃんが彼氏だったらを見たいと思うのは私だけだと思いますが書いてもらえたら嬉しいです。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: 491c0ff4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2018年6月6日 21時
