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JK探偵と私立探偵4 ページ37

「いや、私は今日は2人と……」

「いいから」




何で1日に2回もこんな間に合わないといけないの。


ついに手まで握ってきた男。




「やめて!」

「嫌じゃないだろ?」




嫌がってるのが見えないのだろうか、この男は。


私が必死に手を振りほどこうとしていると、一瞬にして男から距離が離れた。




「ちょっと、Aさんに何してくれてるの?」

「感心しませんね。嫌がる女性を無理やり連れて行こうなんて」




真純ちゃんに肩を抱かれ、安室さんが守るように私たちの前に立つ。




「な、なんだよ」

「彼女の連れの者ですけど」

「さ、さっきまで放っておいたくせに!」

「彼女に似合う可愛い服を選んであげてる途中なんだよ」




無理だよ。


この2人には勝てない。


顔がいいし、なによりも物理的に強い。




「まだ彼女に関わる気なら、こちらも相応の対応をさせていただきますが?」




相応の対応……警備員とかだろうか。




「っ……」




男は小物のように逃げて行った。


すごいなぁ、この2人は。




「Aさん大丈夫!?」
「大丈夫ですか!?」

「……うん、大丈夫。有難う」




ホッとした顔をする2人に、私は言った。




「真純ちゃん、安室さん……今日は、もう帰りましょうか」

「……え?」

「なんでですか?まだ何も」

「今日はやっぱり、出かけるなと言われてるんですよ」

「で、でも……Aさん、楽しんで……」

「うん、楽しかったよ。また改めて来よう」




私以上に落ち込む2人の手を取って、言った。




「だから、今日は家に帰ってご飯食べよう」

「「え?」」

「お昼ご飯の材料買って帰って、3人で食べよう」

「え、え、いいのか!?」

「うん」




顔をキラキラと輝かせて喜ぶ真純ちゃん、かわいいな。




「何かリクエストあるなら、作りますよ」

「え、ほんとか!?」

「ちょっと、僕もいること忘れないで下さいよ」

「うるさいなぁ、早い者勝ちだろ」




2人のやりとりが面白い。


まるで子供みたいだ。




「ほら、早く帰りましょう」




両手を2人の手で塞いで、買い物をして家に帰った。


昼ごはんはリクエストのチーズのリゾット。


2人は笑顔で完食してくれた。




「また、一緒にご飯食べましょうね」

「今度は僕と2人でな!」

「いいえ、僕とです」

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明里香(プロフ) - JK探偵1、誤字がありました。「決して話そうとしない」ではなく、「決して離そうとしない」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - ストーカーじゃない5、誤字がありました。「見ら見つけながら」ではなく、「睨み付けながら」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - あくまでも3、誤字がありました。「恋したください」ではなく、「恋してください」です。 (2018年12月31日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 安寿香さん» ご返信が遅くなり申し訳ございません。真純ちゃんバージョンももちろん書こうと思っておりますので、ご安心ください。 (2018年9月6日 17時) (レス) id: c0ac2b12b9 (このIDを非表示/違反報告)
安寿香(プロフ) - 真純ちゃんが彼氏だったらを見たいと思うのは私だけだと思いますが書いてもらえたら嬉しいです。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: 491c0ff4a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スラズ | 作成日時:2018年6月6日 21時

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