虚偽のヒーロー ページ44
「ここ、が……」
大きい建物、セキュリティも万全で、部外者は一切立ち入ることはできない。
ここが、雄英。
「あー、ダメだ。顔ができてない」
誰もいない廊下。
もう使い慣れた表情筋を使い、今まで通りの表情を作る。
優しげな目元、三日月を描く口。
完璧な、二瀬Aの出来上がりだ。
「……よし」
俺はガラリと教室の扉を開けた。
中にはもうほとんどの人が集まっている。
第一印象は、大事だよね。
「初めまして、こんにちは」
敵を作らない笑顔で笑う。
あざと過ぎず、可愛過ぎず、誰もに好印象を与える笑顔。
「俺が最後……かな？今日から同じクラスメイトとしてよろしく」
よろしく、その一言と笑顔で不思議と人間の半数は心を開きだす。
不思議なものだな。
他人なんて、何も信用できないのに。
「おう！よろしくな！」
「よろしくー」
「おぉ、イケメン君。クラス一かな」
よし、誰にも警戒されてない。
……いや、2名ほど……要注意かな。
一人は……ああ、テレビで見たことあるな。
ヘドロ事件のやつだ。
もう一人は、ヒーロー、エンデヴァーの息子だな。
こいつら二人の信頼は得ておかないと、あとあと面倒なことになるな。
鋭そうだし、勘が良さそう。
あぁ、嫌いだな。
勘のいい餓鬼どもは。
それでも、それを表に出しちゃいけない。
今日も、完璧に嘘をつきとうしてみせる。
騙されない奴なんて、存在しないんだから。
21.天才サッカー少女の代償【刀剣乱舞】→←20.虚偽のヒーロー【僕のヒーローアカデミア】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スラズ(プロフ) - アイさん» ご返信遅くなり、申し訳ございません。リボーン、刀剣乱舞の並盛中に通う主ですね。コメント有難うございます、これから検討して行きます。これからも、面白そうだと思ったものには、どんどんコメントください！お待ちしております。 (2018年7月21日 19時) (
レス) id: c0ac2b12b9 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - リボーン・刀剣乱舞並盛中に通う主が見たいです。 遅くてすみません (2018年7月14日 19時) (レス) id: 0be3608437 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - カカオ豆さん» こんばんは、アンケートにご協力有難うございます！強さの証明ですね、了解致しました！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: d3939d3bde (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - クロザイサさん» こんばんは、アンカーにご協力有難うございます！強さの証明ですね、かしこまりました！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: d3939d3bde (このIDを非表示/違反報告)
カカオ豆 - 強さの証明が読みたいです！できれば、男主で見たいです！頑張ってください！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: 4785303bb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スラズ
| 作成日時：2017年4月5日 21時
