17.人を真似て器をつくる【僕のヒーローアカデミア・刀剣乱舞】 ページ37
「我を主人(アルジ)とするつくもの神よ」
艶やかな黒髪を風になびかせながら、美しい少年は言う。
「我に忠義を示すため、今ここに集え」
少年は12振りの短刀、6振りの脇差、12振り打刀、10振りの太刀、4振りの大太刀、計44振りの刀の付喪神を従える。
「我の名はA」
刀の付喪神、刀が擬人化した姿。
人の姿を真似て、彼らは自分の主人に忠誠を誓う。
「我の名を印として、加州清光、薬研藤四郎、五虎退、にっかり青江、宗三左文字、鶴丸国永……顕現せよ」
淡いピンクの桜の花びらが、少年を中心に何処からともなく舞い落ちる。
「ええっ、俺が隊長？」
「腕がなるぜ」
「はわわ、は、はい、わ、かりました、すみません！」
「出番かな」
「ええ、わかりました」
「任せておけ。先陣切って、空気を掴むぜ」
少年を守るように6人はその場にいた。
守るようにではない。
実際、彼らは少年を守っている。
誰にも傷つけさせず、触れさせない。
大事で大切な主人。
「期待してる。俺を、ガッカリさせるなよ」
少年は年にそぐわぬ、妖艶な笑みを浮かべてみせた。
その言葉は彼らを縛る首輪であり、解放するための鍵であった。
「じゃ、おっぱじめるぜぇ！」
彼らの手には彼らそのものである刀が握られている。
彼らは今日も自らを振るい、主人に尽くす。
「今日も元気にお仕事お仕事」
国家機密の審神者なる者。
誰でもがなれるわけではなかった。
厳しい試験に条件をくぐり抜け、ようやくなれる者だった。
全国で審神者の数は数あるほどしかおらず、年々審神者不足を嘆いていた。
「……あ、政府から伝達。ここすぐ終わらせて、そっち向かうよ」
が、ただ1人の少年により、その審神者不足は解消されてしまった。
彼の仕事量は通常の審神者の十倍以上。
その量を彼は楽々とこなしてしまう。
「さぁてと、もう一戦」
少年は審神者になるべくして生まれてきた。
これは運命だった。
「……ん？平成の記憶？……合戦場は雄英高校？」
また、少年がそこに行き、彼らと出会うことも……。
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スラズ(プロフ) - アイさん» ご返信遅くなり、申し訳ございません。リボーン、刀剣乱舞の並盛中に通う主ですね。コメント有難うございます、これから検討して行きます。これからも、面白そうだと思ったものには、どんどんコメントください！お待ちしております。 (2018年7月21日 19時) (
レス) id: c0ac2b12b9 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - リボーン・刀剣乱舞並盛中に通う主が見たいです。 遅くてすみません (2018年7月14日 19時) (レス) id: 0be3608437 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - カカオ豆さん» こんばんは、アンケートにご協力有難うございます！強さの証明ですね、了解致しました！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: d3939d3bde (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - クロザイサさん» こんばんは、アンカーにご協力有難うございます！強さの証明ですね、かしこまりました！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: d3939d3bde (このIDを非表示/違反報告)
カカオ豆 - 強さの証明が読みたいです！できれば、男主で見たいです！頑張ってください！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: 4785303bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2017年4月5日 21時
