未完成物語【アニメ色々】

ハイスペックとプリンス ページ20

影山のハイスペックな同級生と雪ヶ丘中学のプリンスのクロスオーバーです。


2人の設定や、日向、影山との関係も変わりません。


つまり、七夜と影山は付き合っています。


そんな2人のお話を少しだけ……









柄にもなく、人を綺麗だと思った。


夕焼けに照らされ輝く髪、キラキラと光を反射する目。


白い肌に、赤がよく映える。




「……？こんにちは」

「あ、おう」




校門前で影山を待とうとすると、先客がいた。


それが、彼だ。


一目見てわかった。


こいつが噂の……




「もう1人の、A」

「え？」




なるほど、確かに俺にも劣らない美貌。




「……七夜A君、ですね」

「なんだよ、知ってたのか」

「通っている高校の生徒の名前くらいは」




さらっとすごいことを告げた。


烏野の生徒の名前を全暗記だと？


……俺にはできないな、興味ない奴の顔とか覚えてらんないし。




「俺のこと、知ってるかな？」

「……成瀬」

「そう！成瀬A、よろしく」




第一印象は、儚い男。


パッと消えてしまいそうな、掴んでおかないと離れていってしまいそうな、そんな男。




「七夜君は、誰か待ってるの？」

「あ、あー、まぁ」

「……大切な、人なんだね」

「え？」




大切な、人？


影山が？


まぁ、そりゃそうだけど。




「何で、わかった？」

「そういう顔してた。早く会いたいって気持ちが、胸の奥底から溢れてくるような……そんな感じの顔」

「……よく、無表情だって言われんだけどな」

「そんなことないよ。目は口ほどに物を言う。君は、待ち人が恋しいんだね」




何でも見透かされそうな、そんな感じがした。




「……あ、きた」




オレンジのチビと影山がこちらへと歩いてくる。




「お前、あのチビ待ってたのか」

「うん」




話を聞くと、毎日待っているらしい。


合わなかったことが奇跡だな。




「あ、A！」

「翔陽、帰ろう」

「あー、ちょっと待って！今影山と大事な話してるから！」




ギャーギャーと言い合う2人。


俺と成瀬をそっちのけで、部活の話をしている。


面白くねぇ。


影山がその瞳に今俺以外を写している。


俺がいるのに。




「……翔陽、邪魔しちゃ悪いよ。また今度話し合えばいい」

「でもっ……ん？なんの邪魔？」

「いいから、帰るよ。七夜君」

「あ？」

「たまには素直に気持ち伝えなよ」




……バレてやがる。









NAL様リクエスト有難うございました。

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