第９７話 ページ9
「……ここは」
辺りは暗く、日は落ちて月が昇っていた。
近くには海があり、波の音が耳に入って来る。
僕たちのいる世界と何ら代わりのないように見えるけど……。
「……別世界」
「そりゃ、神に会いに行くんだからね」
「……僕たちの世界と似てるけど、何処か違う」
ちょっとした違和感を感じる。
別世界だからと言えば終わりだが、とても不思議な感じだ。
「今日はもう遅い、探索は明日からにしようか」
「そうだね、パンドラ探しは明日からかな」
今日は諦めて、明日から探すことになった。
それにしても、女神ってどんな人たちなんだろうか？
あ、人じゃ無いか。
こんなことは初めてたがら、少し楽しみだ。
不謹慎だと思うけれど、今のこの状況が楽しくて仕方が無い。
初めて何かに挑戦するのはとても好き。
だって、知らないことは全部知りたいのが僕だから。
「A！戻るよ？」
「……うん」
雫が僕を呼ぶ。
その声に反応して、僕は四人の元に駆け寄った。
「……女神ってどんな感じかな？」
「……さぁ？でもさ、綺麗とか美しいってイメージだよね！」
「Aより綺麗な人なんていないよ」
「俺もそう思う」
「君たち本当に彼女が好きだよね」
「「何か問題でも？」」
「いいや、少し彼女が羨ましいと思ってね」
そのエヴァンの言葉を聞いた瞬間に、何と無くぼくは悟る。
この子は、セカンドステージチルドレンは愛されていないんだ。
よくよく思えば、大人がいない。
この子達の周りには、大人がいなかった。
捨て子かな？
……この子達も過酷な運命を背負って生きているんだね。
「……大丈夫だよ、きっと」
「……A」
「きっと、君たちも報われる時が来るよ」
幸せになれない人などいないのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
テスト終わりました。
待ってくださりありがとうございました。
これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
H27.5.22
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スラズ(プロフ) - 叢桜牙さん» 読んでくださって有難うございます！嬉しい限りです！続きも頑張りますね！ (2015年5月28日 19時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - スラズさんの作品夜陰の剣まとめて読みました続きが楽しみです。 (2015年5月28日 18時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ゆっくりレイサさん» 有難うございます！これからも頑張りますね！ (2015年5月8日 12時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりレイサ - 続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 819aea20b8 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ユマ♪さん» 見てくださって有難うございます！楽しんでいただけているなら、私も嬉しいです！これからも頑張りますね！ (2015年5月7日 16時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2015年4月29日 10時
