第１１１話 ページ23
それから、雷門の動きが変わる。
強くなったわけじゃないけど、声をかけあえている。
そうだよ、それが雷門。
雷門はどんどん巻き返す。
そして、ついには同点に。
焦ったサリューは、僕をダクと交代させる。
「随分焦ってるね」
「僕達は負けるわけにはいかないんだ！」
「わかってる。……始めよ」
サリューは僕を頼らず一人で突き進む。
「あ、ちょっと、サリュー！」
しかし、力尽きてボールを奪われる。
だけどそれは、クロノストームも同様。
天馬の提案で全員攻撃をしかけられる。
そして、ルーンが最強イレブン波動を発動させた。
このシュートは止められることなく、ゴールに突き刺さった。
5対4……逆転を許した。
サリューは足を痛めて立ち上がれない様子。
……困ったキャプテンだね。
「まだだ……これくらい……っ」
見てるこっちが苦しいな。
少しの間だったとは言え、君は僕の仲間だったわけだから。
「この僕が立てないなんて……くそっ」
悔しそうに地を叩くサリュー。
その周りには、メンバーが集まる。
もちろん、僕も。
「僕がこうなってしまった以上、チームはばらばらになるっ！もう終わりだ！」
「……思い上がらないでよ、サリュー」
「！……A」
「このチームはそんなにやわじゃないよ」
「そうだ、SARU、まだ終わってない」
「そうよ、頑張ってよ。SARU」
ギリスとメイアも優しい声を掛ける。
サリュー、君にはたくさんの仲間がいる。
一人で苦しむ必要はないんだよ？
「僕にはもう、お前達に誇れる力は……残ってない」
「試合時間はまだ残ってる。最後まで一緒にやろう」
「何故……」
「何故って……サリュー、君は意外と馬鹿なんだね？」
「ここまで一緒にやってきたんじゃないか」
「さぁ！いつもみたいに指示してよ！」
このチームも、とても良いチームだね。
「このまま負けるのは、僕の美学に反するんだ。それに、SARUだって負けるの嫌いだったよな？」
「SARU……」
それでも、まだくらい顔をしているサリュー。
……仕方ないな。
この力……雷門のために取ってきたんだけど……。
……サリューも大切な仲間だからね。
「……ミキシトランス、パンドラ」
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スラズ(プロフ) - 叢桜牙さん» 読んでくださって有難うございます！嬉しい限りです！続きも頑張りますね！ (2015年5月28日 19時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - スラズさんの作品夜陰の剣まとめて読みました続きが楽しみです。 (2015年5月28日 18時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ゆっくりレイサさん» 有難うございます！これからも頑張りますね！ (2015年5月8日 12時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりレイサ - 続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 819aea20b8 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ユマ♪さん» 見てくださって有難うございます！楽しんでいただけているなら、私も嬉しいです！これからも頑張りますね！ (2015年5月7日 16時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2015年4月29日 10時
