第１１０話 ページ22
試合が始まる。
僕はベンチでラグナロクの最終決戦を見守る。
「始めろ」
サリューの合図でSSCは力を使いラグナロクスタジアムを宙に浮かせる。
「A、頼んだよ」
「はいはい」
僕は持っていたアンプルガンを宙に向けた。
「何をする気だ！？」
「別に変なことはしないから安心しなよ。雷門の皆さん」
僕が引き金を引くと、紫色の光がスタジアムを包む。
「……野暮なことしないでよ。最初から負ける可能性を考えてるなんて、そんなんじゃ勝てるものも勝てないよ？」
「ガスで眠らせてワクチンを投与……随分と卑怯な真似をするね」
「だよね、正々堂々戦いなよ」
「A、SARU……」
「さぁ、始めよ」
試合が始まる。
「行くよ！みんな、ミキシマックスだ！」
いきなり使われたミキシマックス。
全員が姿を変える。
しかし、彼らには敵わない。
「シェルビットバースト！」
「デットフューチャー！！」
あっという間に2点を取られる。
それから、一点を返すも、さらにに点を取られ、4対1で前半が終わった。
僕はハーフタイム、サリューに許可をもらい天馬達の方に歩いて行った。
「……あのさー」
僕が声を掛けると驚く雷門。
「A……」
「……なに？」
「本当に裏切ったのか？」
「今それ聞くの？僕は別のこといいに来たんだけど……」
……天馬はよほど僕のことが気になるらしい。
そんなの気にしている暇があったら自分達の心配をしなよ。
「何を言いに来たんだ？」
「僕の話を聞いてくれるんですか？円堂さん」
「お前は雷門の仲間だ！」
「……ポジティブですよね、円堂さんって」
まぁ、別にどうでもいいけど……
「……天馬……随分とつまらないチームになったね。僕はこんな君たちを知らないかな？」
「え？」
「とてもつまらない。勝つだけ、勝利を求めるだけの試合。……君たちに取ってサッカーはなに？勝利することが全てのスポーツなの？……今の君たち……面白くない」
天馬達は考え出す。
そして、拓人さんが口を開く。
「俺を、導いてくれた光だ」
続いて京介が
「俺が俺である証」
そして西園が
「温かい気持ちにしてくれる、お日様みたいな存在」
黄名子が
「うちに取っては……大きな希望やんね」
「天馬は？」
「……いつも一緒にいてくれる、友達！」
「……そ、まぁ、わかってるならいいよ」
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スラズ(プロフ) - 叢桜牙さん» 読んでくださって有難うございます！嬉しい限りです！続きも頑張りますね！ (2015年5月28日 19時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - スラズさんの作品夜陰の剣まとめて読みました続きが楽しみです。 (2015年5月28日 18時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ゆっくりレイサさん» 有難うございます！これからも頑張りますね！ (2015年5月8日 12時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりレイサ - 続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 819aea20b8 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - ユマ♪さん» 見てくださって有難うございます！楽しんでいただけているなら、私も嬉しいです！これからも頑張りますね！ (2015年5月7日 16時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2015年4月29日 10時
