国見英_体育館 ページ15
国見英/マネージャー
三年間お世話になった北一の体育館。
今日でここともお別れか。
少し寂しい気もする。
でも、いつまでもここの生徒じゃいられない。
「学校と一緒に…君のことも諦めないとね」
たった半年の片想い。
君が努力してたこと私は知ってるから。
「誰を忘れるの？」
体育館の入り口の方から声がした。
パッと振り向くとそこには英君がいた。
バレー部でも特に仲の良かった子。
「英君…何でここに？」
「Aがいないから探してた。…後輩が一緒に写真撮りましょうだってさ」
相変わらずやる気が見られない。
それでも、バレーに対する気持ちは本物だってわかってる。
「うん、なら行こーか」
「ねぇ、ちょっと待ってよ。俺の質問に答えてないんだけど？」
「質問…？」
ああ、誰を忘れるの？って奴だっけ？
「英君には関係ないよ。ほら、行こう」
スッと英君の隣を通り過ぎる。
私が体育館をでても英君は体育館に残ったまま。
不思議に思い、もう一度体育館へとはいる。
「ねぇ、どうしたの？」
話しかけても返答はない。
感傷に浸ってるのかな？と思ったが違うようだ。
「…？ねぇ、私先に行ってるよ？」
もう一度背を向けて歩き出した。
すると、ぎゅっと後ろから抱きしめられた。
「えっ？…あ…きら君？」
「Aが好きな人…諦めるの？」
「え？うん…だって高校も違うから…それに、初恋は実らないって言うし…思い出のまましまっておくのも良いかな？って」
驚きすぎて何が何だかわからない私。
状況が頭で理解できた頃、私の顔は真っ赤になった。
仲の良い友達とは言え英君は男の子。
こんなスキンシップはとったことがない。
段々、心臓の音が大きくなるのが分かる。
英君に聞こえてしまうのではないかと、目をぎゅっとつぶった瞬間
私の耳元で、英君は甘い声で囁いた。
.
.
「そんな初恋忘れてさ…もう俺と付き合えば良いじゃん」
＿半年の片想いに終止符を＿
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スラズ(プロフ) - mayu555さん» いえいえ、こちらこそ有難うございました。これからも妄想シチュエーションをよろしくお願いします！ (2015年1月28日 22時) (
レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
mayu555(プロフ) - 今見ました。ありがとうございます。 (2015年1月28日 20時) (レス) id: b3674c3a51 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 春灯海星さん» いえいえ、こちらこそ有難うございました！これからも妄想シチュエーションをよろしくお願いします！ (2015年1月28日 17時) (レス) id: c5bf6e2a08 (このIDを非表示/違反報告)
春灯海星(プロフ) - スラズさん» スラズさん!! 研磨、ありがとうございました!! 何度も何度も、読み返すほどに、素敵な内容で…!! 本当にありがとうございました!! (2015年1月28日 14時) (レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
春灯海星(プロフ) - スラズさん» すみません、よろしくお願いいたします!! (2015年1月25日 9時) (レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2015年1月19日 19時
