憧憬9 ページ10
「あ、Aさん！！」
「徹君？」
「なんでここに？」
「おい、俺は無視か」
「あれ？いたんですか？」
喧嘩好きだよね、2人。
「郁ちゃん達待ってるんだ」
「俺もちょっーと烏野に用があるんです！」
そう話していると、噂をすれば。
「正直、周りを固めるのが俺たちじゃあ、まだ弱い。……悔しいけどな」
「おお〜さすが主将！ちゃんとわかってるね〜」
「うわ、その言い方嫌味だな徹」
「優さんうるさい」
「先輩にその口の利き方はなんだ」
烏野が足を止める。
「なんだコラ」
「なんの用だっ」
「やんのかコラ」
「かんのかァコラァ」
坊主の子のと後ろに隠れているオレンジの子が、そういう。
オレンジの子、なんかビビってるけど。
「そんな邪険にしなきでよ〜。アイサツに来ただけじゃ〜ん」
少し、悪意が込められていそうだ。
徹君、こういうところあるよね。
「あ、10番の君」
「ひっ！」
「最後のワンタッチと移動攻撃、凄かったよ」
「あっえっ、エヘヘ」
「ちょーしのんなよ、オレンジ。Aは誰にでも優しいからな」
「優ちゃん、そんな喧嘩腰でどうするの」
喧嘩しに来たわけじゃない。
郁ちゃんの様子を見に来ただけなんだ。
「次は、最初から全開でやろうね。あそうそう、サーブも磨いておくからね」
烏野は、守備力が低い。
特に、メガネの子とオレンジの子が。
「君らの攻撃は確かに凄かったけど……全ての始まりのレシーブがグズグズじゃあすぐ限界がくるんじゃない？」
「まぁ、そーだな。徹以外にも、強烈なサーブ打ってくる奴はいる」
「優さんに褒められると鳥肌が立ちます」
「おいコラ」
優ちゃんを無視して、徹君は続ける。
「インハイ予選はもうすぐだ。ちゃんと生き残ってよ？俺はこの……クソ可愛い後輩を、公式戦で同じセッターとして、正々堂々叩き潰したいんだからサ」
「レシーブなら練習するっ」
そうオレンジの子が言う。
思わず、口を出してしまった。
「そんなに簡単じゃないよ」
「え？」
「一朝一夕で、上達するもんじゃないよ」
無意識だった、知らない子にそんなこと言うつもりはなかった。
「あ、ごめん。余計な口出ししたね」
「いえ、兄さんは間違ってないです！」
「いや、郁ちゃん、そこはチームメイトをかばおうよ」
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね？？花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです！素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (
レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます！そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね！ (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2016年9月29日 23時
