憧憬25 ページ34
試合、ワクワクする。
ジッとしていられない。
相手チームからのサーブ。
打つのは影山君、たしか……サーブ上手だったよね。
でもまぁ、関係ないか。
「一本でキるよ」
調子になんか、乗せてやんない。
影山君がうったのはジャンプサーブ。
威力、コントロール、まだまだ徹君にも俺にも劣るけど……申し分ない。
「クロ君っ!!」
「任せろっ」
やっぱり、レシーブうまい。
クロ君がレシーブしたボールは、セッターの位置に綺麗にかえる。
そこにはすでに研磨君がいる。
研磨君がトスを上げたのは犬岡君、綺麗にスパイクが振り下ろさせる。
しかし、相手の主将にとられてしまう。
まぁ、そうじゃないと面白くない。
「……日向君、来るね」
まずは見ろ。
知識を蓄えろ、技術を駆使するのはそれからだ。
影山君と日向君の変人速攻……なるほど。
2人の速攻は難なく決まった。
「……A」
「うん、大丈夫」
「どうするんだ?」
「……何もしないで、ブロックは飛ばなくていい。俺がとる」
俺ならできる。
スパイカーの気持ちはイヤってほどわかってる。
君がどこに飛ぼうとするのかぐらい、わかるよ。
影山君の2回目のサーブ。
これは俺がとった。
研磨君は郁ちゃんにあげる。
「っ!!」
郁ちゃん腕落ちてないなぁ。
と、そんなこと考えてる暇ない。
さぁ、思考を巡らせ。
日向君がどこに飛ぶのか、一歩でも遅れれば、置いていかれる。
「A!!」
一歩場所をずらして構える。
俺の方めがけてボールは飛んできた。
ドンピシャ!!
「研磨君っ!!」
研磨君の位置に綺麗に帰ったボール。
研磨君は焦らず、ツーアタックをかました。
「研磨君!」
「……ん」
「やったね」
「うん……」
研磨君に声をかけたあと、烏野に目をやればとても驚いていた。
「……驚いてるね。でも、特別不思議なことじゃない。人が打つんだから、取れないわけない」
俺以外にも、その速攻を止める奴は必ず現れるだろう。
その時、君たちはどうするの?
求めるのは、安定かそれとも進化か。
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね??花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです!素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます!そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね! (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スラズ | 作成日時:2016年9月29日 23時