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11月11日は……(腐要素あり) ページ27

【恋人】

及川徹の場合





「Aさん」

「な、なに?」




顔を近づけて名前を呼ぶと、少しずつ後ろに下がりながら答える俺の恋人。


……本能が危険だと感じ取ったのかな。




「何で逃げるんですか?」

「え、と……な、なんでかなぁ」




ちなみに、ここはAさんの部屋。


床に敷いてあるカーペットの上で座っているAさんに、俺はゆっくりと近づいている。




「ねぇ、逃げないで」

「っ……」




敬語を外してそう言えば、少し驚いたようにAさんは目を丸くする。


Aさんが座りながらベットにもたれかかる。


逃がさないように、ベッドの側面に手をつく。




「……ちょ、徹君」

「ん?なに?」

「あ……」




かぁぁと赤くなった頰、気恥ずかしそうに俺から目線を外す。


可愛い、いや可愛いというよりも綺麗……かな。




「これから、なにされると思います?」

「……え、あっ、と……」




さっきよりもさらに頰の赤みが増す。




「ちょ、落ち着こう。取り敢えず、一旦離れ……」




なにか言いかけたAさんの腕を上に引っ張り、軽く腰を浮かさせて、そのままベットに投げるように離した。




「う、わっ!」




そのままベットに倒れこむAさん。


理性で、己の欲望を抑え込む。




「Aさん、こっち見て」




上に乗っかり、顔を近づける。


鼻先が少し触れた。




「ふふんっ、かーわーいー」

「ちょっと、やめてよ」

「赤くなってる」




Aさん相手にタメ語とか、変な気分だ。




「……徹君」




俺の名前をんだかと思うと、チュッと軽くキスをしてきた。


プツリと頭の中で何かの切れた音がした。




「A、さん……?」

「あ、ごめっ!なんか……キス、したくなって……」




俺はAさんに覆いかぶさり、息つく暇もないほど激しいキスをした。




「んんっ!?……ぁ、ふっ」

「んっ、はぁっ……Aさ、かわい」

「と……とーる、くっ」




Aさんの制服に手をかけて、脱がそうとしたその瞬間……




「テメーは1人でこれ食ってろっ!!」


「「え?」」




スコーンっと俺の頭に当たる四角い箱。




「なに……ポッキン?」

「おいテメー、徹。昼間っからなに盛ってんだよ」

「ゆ、優ちゃん」

「俺のAに手ェ出したんだ、覚悟しろっ!!」




あーしまった、この人合鍵持ってたんだった。


失敗した、イチャイチャはまた今度か。




ポッキン関係ない。

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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね??花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです!素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます!そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね! (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スラズ | 作成日時:2016年9月29日 23時

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