11月11日は……（ノーマル） ページ23
「さて、今日は何の日でしょーか！！」
テンションあげて朝一で、徹君が俺と優ちゃんとハジメ君の眼の前にお菓子を出して言ってきた。
「何の日って……そりゃあ、なぁ？」
「ですねぇ」
そう言って、優ちゃんとハジメ君がこちらを見る。
これは、俺に答えを求められてる？
「……鏡の日？とか」
「Aさんっ！！」
「ははははっ！さすが！流石だなA！！」
「本当に物知りですよね」
どうやら俺は何か間違えたらしい。
「Aさーん、この目の前にあるのは？」
「……お菓子」
「もっと具体的」
「ポッキンだね」
「そう！今日はポッキンの日！！！」
ポッキンとは細い棒状のお菓子で、クッキー生地の棒にチョコレートがコーティングされている。
「と、言うわけで、一緒に食べましょう！」
「え、いいの？」
「もっちろんです！あ、優さんにはあげません」
「いらねぇよっ！お前からのポッキンなんてっ！」
徹君はお菓子の袋を開けて俺とハジメ君に渡した。
「優ちゃん、本当にいらないの？」
「いらねぇよ」
「頼めば徹君くれるよ？」
「何で俺が頼んでまでこいつのポッキンもらわなきゃいけねーんだよっ！」
「んー……じゃあ、優ちゃんには俺が後で買ってあげるね」
「「え？」」
「え？」
三人にこちらを見られる。
俺、何か変なこと言ったかな？
「ちょ、ちょっ待って！優さんなんかに！？」
「俺なんかにって何だ！」
「そんなの不公平ですよー！！俺もAさんからのポッキンがほーしーいー！！」
「クソ川、Aさん困らせてんじゃねーよ」
「だってさ！！」
別にポッキンくらい買ってあげるけど。
「お前は自分のあるだろ、それ食っとけ。A、俺も金出す。半分こしよーぜ」
「なにそれずるいっ！！」
「徹、敬語はどこいった？」
うん、いつも通りだ。
「あ、兄さん！」
「え？郁ちゃん？」
「こんにちは！ポッキンの日ですね！一緒に食べませんか？」
徹君とは違い、イチゴ味のポッキンを取り出す郁ちゃん。
……うん。
みんな楽しそう。
「うん、食べようか」
「！はい！！」
「俺もポッキン買うから、郁ちゃんにもあげるね」
「有難うございます！！」
ポッキンの日か、覚えておこう。
また来年も、みんなでこうして騒げるといいなぁ。
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね？？花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです！素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (
レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます！そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね！ (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2016年9月29日 23時
