ハロウィン ページ19
ハロウィンとは、ケルト人が起源だと考えられている祭りのこと。
元々、その地域では病気なんかは全て悪霊のせいだとされていた。
そんな悪霊が最も多く出現するのが、その地域の夏の終わりであり一年の終わりである10月31日。
黄昏時という言葉を、一度は聞いたことがあると思うけれど、夕方、昼でも夜でもない時間。
人の輪郭がぼやけて、彼が誰だか分からなくなる時間。
人ならざるものに出あうかもしれない時間。
魔物や死者に出くわすから『逢魔が時』なんて言葉もあって、もっと古い言葉では『かれたそ時』とか『かはたれ時』とか言ったらしい。
その魔物……もとい悪霊に取り付かれないために仮面をかぶる。
これが後の仮装につながる。
それから人々はその悪霊を追い払うため、火を灯したのだという。
それが今のハロウィンのジャック・オー・ランタンである。
元々はカブの中身をくりぬいて、炎を灯したそうだ。
「……へー、キリストじゃねーんだな」
「うん、そう思ってる人が多いみたいだね」
「てか、お前の知識量が怖い」
「何言ってるの、優ちゃん」
10月31日のハロウィンのお昼。
俺は今年も例年通り、優ちゃんとハロウィンパーティー。
「……よしっ、と」
「……かぼちゃのパスタにカブのサラダ。それからデザートにかぼちゃプリン……相変わらず美味しそうだな」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。さぁ、食べようか」
そう言って、2人で料理に口をつけようとしたその時……
ピーンポーン……
と家のチャイムが鳴った。
優ちゃんと顔を見合わせた後、俺はすぐに玄関に出た。
「はーい、どちら様で……」
「せーの……」
「「トリックオアトリート！」」
「わっ！」
扉を開けるとそこには、仮装をした徹君達がいた。
「うわ、お前ら何してんの？」
「うわ、何で優さんここにいるんですか？」
「うるせー、毎年Aの家でハロウィン過ごすって決まってんだよ」
「それずるくないですか？」
ギャーギャーと騒ぐ2人と、静かな2人。
4人とも上がってもらった。
「わっ！流石兄さん！プロ並みですね」
「そんなことないよ。レシピ見て作っただけ」
「それでも流石です！」
彼ら三人はそれぞれ仮装をしていた。
徹君はヴァンパイア、ハジメ君は狼男、郁ちゃんは魔法使い。
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね？？花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです！素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (
レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます！そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね！ (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2016年9月29日 23時
