及川さんの憧れの天才＿原作編＿【男主・ハイキュー】

憧憬15 ページ16

優ちゃんが自分の家に帰った後、俺はすぐに2人に返信した。




『じゃあ、会えるね。俺は学校行ってないから、いつでもいいよ』




返信はとても早く来る。




『え？学校行ってねーの？』

『A、大学は？』




2人とも似たようなことを返すものだから、クスリと笑ってしまう。




『俺は、飛び級して大学卒業してるんだ』




別々に会話しているはずなのに、まるで三人で話しているかのようだ。


2人とも、即既読がつく。




『うわっ、流石w天才の結城様』

『へぇ、飛び級なんて本当にあるんだ』




天才の結城はちょっと嫌だな。


そう思いながらも、2人に返す。


2人に別々に返すのが面倒になった俺は、三人のグループを作った。




『ごめんね、2人に別々に返すのが少し面倒で……』

『別に、いい。Aでも面倒とか思うんだね』

『Aでも、面倒なこととかあるんだな』




同じようなことが帰ってきた。


2人は俺を何だと思ってるんだろうか。




『そりゃね、俺にもあるよ。面倒なことくらい』

『例えば？』

『クロ相手にするときとか？』

『研磨！？』




相変わらず仲良いな。




『黒尾君と話すの、楽しいよ』

『さっすがー、そう言ってくれると思ってましたw』

『クロはそれがお世辞でないのを祈らないとね』

『なんか研磨、俺にあたり強くね？』




文字のやり取り、それだけなのにとても楽しい。


早く、2人に会いたいなぁ。

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