憧憬13 ページ14
俺は、早速店を開くための準備を始めた。
母さんと父さんには言ってある。
応援してると、言ってくれた。
お金も、2人が出してくれると。
もちろん、そのお金は店を開いた後に少しずつ返していくつもり。
2人はそんなことしなくてもいいというが、いつまでも甘えていられない、いつまでも子供じゃいられない。
店は、俺の家のすぐ隣の土地に建てることにした。
その方が、母さんたちが安心だと。
それに、学校帰りによくここを通る子が多いから。
すこしでも立地の良い場所に建てたい。
「お、A」
「優ちゃん」
出かけようとしているところ、優ちゃんもちょうど家から出てきた。
「どこ行くんだ？」
「店開くのにも色々あるからね」
「まぁ、そりゃそうだ」
「優ちゃんは大学？」
「おう、午前だけな」
優ちゃんも、学校に通いながらだけど手伝ってくれるらしい。
その代わり、勉強を教えることになっている。
「行ってらっしゃい、優ちゃん」
「おう、行ってくる」
笑顔で優ちゃんを見送った後、俺も出かけた。
業者と色々話し、内装を決めるためいろんなカフェを回った。
帰る頃は6時を回っていた。
「うわ、もう6時だ」
思ったより時間がかかってしまった。
早く帰ろうと、足を進めた時。
「！……郁ちゃん？」
郁ちゃんから電話がかかってきた。
「もしもし、郁ちゃん？」
「あ、Aさん！」
「どうしたの？」
郁ちゃんはとても嬉しそうな声で話す。
ウキウキとかワクワクしてる時の声だ。
「あの、バレー教えてくれるって話なんですけど……」
「ああ、アレね。日程決まった？」
「はい！ゴールデンウィークに合宿をやることになりました」
「へぇ！合宿！楽しそうだね」
そういえば、青城や北一では合宿はなかったなぁ。
「はい、その日のいつでもいいんで、練習見に来てほしいです」
「うん、わかった。決まったら連絡するね」
そう言って、郁ちゃんとの電話を切った。
……合宿、か。
「……都合が合えば、優ちゃんも連れて行こうかな」
また、郁ちゃんにも聞いておこう。
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね？？花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです！素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (
レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます！そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね！ (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2016年9月29日 23時
