憧憬11 ページ12
「え？飛雄、Aさんと会ったことあるの？」
「公園で……1度」
「うわっ！！合わせないようにしてたのにっ」
「うわ、徹そんなことしてたのか」
「飛雄がAさんにあったら、バレー教えてくださいって絶対言うから」
そう徹君が言った直後。
「バレー教えてください！」
「ほら！」
頭を下げられた。
「えー、と」
「ダメダメ！！そんなの許さないからっ！」
「及川さんに決められることじゃないです！」
ヒートアップしそうなので、俺は止めに入る。
「落ち着いて。えと、影山君。その話はまた今度。ね、郁ちゃん」
「！……はい！」
「え？郁也お前なにしたの？」
「及川さんには教えません」
烏野のことなにも知らないけど、郁ちゃんがそこに入学したのも何かの縁だよね。
もちろん、徹君達が教えて欲しいと言えば教える。
俺の母校だしね。
烏野は、俺は何の関係もないけど。
郁ちゃんがいるなら、俺は教えてもいいと思ってる。
俺なんかが、教えられるのか不安だけどね。
「じゃあ、またね郁ちゃん。烏野の皆さんも……また」
そうして、烏野と別れた。
三上郁也side
バスの中、兄さんのことを聞かれる。
「三上さんの、お兄さんなんですか！？」
「馬鹿、違う。俺がそう呼んでるだけ。あの人、本当に心広くて、兄さんみたいな感じなんだよ」
「すごいよなぁ。テレビとか普通に出てたし」
「雑誌も載ってたよな」
そう、兄さんはすごい。
本当に、尊敬する。
「あの人、どのくらい上手いんだ？」
「んー……わかりやすく例えるなら……影山より数10倍強い」
「す、数10倍？」
「言い過ぎじゃ……？」
「いや、マジっすよ。むしろちょっと過小評価し過ぎかもです。……兄さんが青葉城西にいれば、俺たちに勝ち目はないです。それに優さん、あの人もすごいですよ。伊達に青葉城西のエースやってない」
あの2人組ませたら最強だからな。
「三上が、そこまで……」
「本当に強いんですね、その、結城さんという方は」
「強いなんてもんじゃないですよ。優さんに聞いた話じゃ、兄さんの本気のサーブ……だれにも取られたことないそうですから」
……さて兄さんとのあの話、学校に着いたら鳥養さんに話さないと。
楽しみだ、兄さんがくる日が。
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星海 - 19話なんですが、カフェのこと及川達に帰国した日に話してますよね？？花巻とか郁ちゃんは知らないと思うけど…。少し気になったのですいません。このお話大好きです！素敵な作品をありがとうございます (2018年10月9日 1時) (
レス) id: a8f2f09371 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» 有難うございます！そう言っていただけると嬉しいです。はい、これからも頑張らせていただきますね！ (2017年1月9日 0時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 物語が面白くて何回も読ませてもらってます。更新頑張ってくださいね(^^) (2017年1月9日 0時) (レス) id: 9a27728eb6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 朔夜さん» ご意見有難うございます。優ちゃんの苗字は早水です。気をつけているつもりなのですが……。教えて下さり、有難うございます。これからそのようなことがないように気をつけます。 (2017年1月2日 10時) (レス) id: 810fd7dd34 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜 - 優ちゃんの名字が早見になったり、早水になったりしていて、少々気になりました。 (2017年1月2日 9時) (レス) id: 3b14df07ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2016年9月29日 23時
