よんじゅうさん！ (過去編12) ページ14
A目線
「やっと終わった〜！」
「これでお前も暇になったな」
「いや、まだまだ上を目指すよ！？」
ヒュウハと会って数時間。
ついに私はランク20となった。
嬉しい、頑張ってよかった、という達成感が私をいっぱいにした。
あとで、絶対にダウニーに自慢しに行こう！
「ちょっと疲れたんじゃない？近くにいい場所知ってるよ」
「本当？じゃあちょっと休憩しよっかな〜」
ヒュウハにそう言われて連れてこられたのは、ハイカラシティから少し外れたところにある、小さな崖だった。
崖の下には海が広がっていて、若干 潮の香りもする。
私は海が見渡せるところにあるベンチに座った。
「凄いね、都会にこんなところがあるなんて思いもしなかった……」
「だろ？いいところだよな〜」
ヒュウハはそう言うと、私の隣に座って深呼吸をした。
そのまましばらく沈黙が続いた。
お互いに長時間のバトルで疲れたからかもしれない。
そんな沈黙を破ったのは、ヒュウハの一言だった。
「……なぁ」
「ん……？」
私には、その言葉を少し緊張して言っていたように見えた。
再び沈黙が流れる。
するとヒュウハは何かを覚悟したようにニコッと口角を上げて、私にこう言ったのだった。
「今頃、シオカラーズの2人は怒ってるだろうな」
え……？
何かが、おかしい？
ヒュウハはベンチから立ち上がると、顔を私の方に向けた。
「お前が上京してきた理由はシオカラーズに会う為でもあるんだろ？でもな、多分もう許されない。」
「何、言って……」
意味がわからない。
「ずっと一緒に練習しといて大会当日に休んだのも、シオカラーズから逃げたのも、お前自身。……そんな勝手なお前に、あの2人は会いたいと思うか？」
「やめて……！」
「とりあえず、2人に会うなんて夢は諦めた方がいいぞ？2人はもう目もくれやしないだろうから。」
「ッ……」
私の頬に一粒の涙が零れた。
ヒュウハ、何で……
何で、そんなことを言うの……？
確かに私が悪いけど、でも……
アオリちゃんとホタルちゃんに会いたいよ。
会って、ちゃんと謝りたいんだ。
その気持ちは、ヒュウハもわかってくれていた。
……そう、思っていたのに。
誰か……助けて。
そう思ったときだった。
彼は、私の前に現れたんだ。
「お前、何してんだよ」
.
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水月 春樹 - スプラさん» 機種違うのでIDも違いますが、、 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: 6193cb0133 (このIDを非表示/違反報告)
スプラ - 凄いとしか言わざるをえない (2018年5月28日 23時) (レス) id: 6ff26d0fc7 (このIDを非表示/違反報告)
水月 春樹 - TKG LOVEさん» コメントありがとうございます！ 名前を自由に変えられる占ツクの機能を活かせるので良いかもしれません(´∀`*) 参考にさせて頂きます！ (2016年5月20日 22時) (レス) id: 6631328efe (このIDを非表示/違反報告)
TKG LOVE(プロフ) - 人間界の女の子が イカ世界に行って、 イカ世界で 強くなるって感じがいいです！ (2016年5月20日 20時) (レス) id: a580ce03e9 (このIDを非表示/違反報告)
水月 春樹 - ミシェアさん» コメントありがとうございます！ 参考にさせて頂きます(^^* (2016年5月16日 22時) (レス) id: 6631328efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水月 春樹 | 作成日時：2016年3月18日 13時
