特発性拡張型心筋症【緑】 ページ37
・
長男:青
次男(双子):黄
三男(双子):緑
四男:黒
＿＿＿＿
shota side
「亮平、薬は？」
ry「持ってるって」
「照待たないの？」
ry「一人で行く」
「もー…」
俺の弟は病気だ。
生まれつきの、心臓の病気。
hk「おはよ…あれ、亮平は？」
「さっき出てったよ」
hk「は！？またかよ」
rn「ひかるくん最近ずっと置いてかれてるね」
そして絶賛反抗期中。
亮平は双子の兄である照とかれこれ10年以上毎朝一緒に登校していたのだけど、最近は先に家を出て一人で行ってる。
まあこれは病気が進行してるのも関係してるんだと思うんだけど。
hk「どうだった亮平」
「まあいつも通り、だるそうって感じ」
心臓の機能が低下しているから健康な人の歩くスピードについて行くことが難しくなってて、多分照と歩いてる時もそれを感じてるんじゃないかなって。
「ごめんな照、気にかけてやって」
hk「そんなの今更じゃん」
身体が成長していく分それに心臓が追いつけなくて、そしてそのことに心が追いついていない、そんな状況。
まあ確かに遊びたい盛りの時期に色んな制限をされるのはしんどいだろうし、俺だったら自暴自棄になってるだろうなとは思う。
一番しんどいのは亮平自身であって、俺はそれを経験してないからあまり怒ったりすることもできないんだけど。
だからその度にこうやって照に頼ってしまってる。
双子の2人には2人にしかわからない通ずるものがあって、俺が口を出すよりも聞いてくれる時もしばしば、というか毎回？
兄貴として、大切な弟を守りたい気持ちがある故にどうしたらいいのか分からないのが正直なところ。
だからこそ。
prrrrrrr
「はい、渡辺です、……ぇ、発作ですか、…っ、すぐ行きます、はい」
学校で倒れたと連絡がくれば何回目だろうと焦ってしまうし、
「亮平！」
ry「っ、に、ちゃ……」
「まじでお前、ほんとに、無茶すんなって言っただろっ…！」
毎回不安になってしまって、
ry「、るさい…も、」
「……ぁ、ゃ、そうじゃなくて、っ」
結局いつも自分の不甲斐なさに後悔する、その繰り返し。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みみずく。(プロフ) - コメント失礼します。よければ翔太くんメインの話が読みたいです。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 23fb9957a6 (このIDを非表示/違反報告)
かき - コメント失礼します。難しいかもしれませんが、ぜひ黄色さんメインをお話も拝読したいです。よろしくお願いします！ (2020年12月22日 12時) (レス) id: edbdc5a7da (このIDを非表示/違反報告)
和 蓮 .(プロフ) - よければ蓮くんメインのお話が見たいです。 (2020年12月22日 7時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - コメント失礼します。桃さんメインのお話がみたいです。 (2020年12月21日 18時) (レス) id: f09ccc8f4c (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - ききさん» リクエストお願いします！舘様メインであべなべが看病するおがみたいです！内容は作者様におまかせします！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 809f062d73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きき | 作成日時：2020年6月13日 15時
