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「ごめんなさい！」
家に帰れば玄関先には見慣れた人影が7つ。
しかめっ面しながら腕組みして立っている者やいまにも泣きそうな様子の者
はたまたいつもと変わらない満面な笑顔で待っている者。
各々色んな感情があると思うけど
結局はみんな心配してたんだよ。
ちゃんと受け取ってきなって軽く背中を叩いてやれば
おずおずと兄弟のもとへ歩みを進めた康二。
どうするのかなと後ろから見守っていれば
町内中に響き渡るような声とともに頭を下げた。
「うるせえよお前」
「まあでも元気で帰ってきてくれて良かったでやんす！」
「お前も大概うるせえからな」
翔太兄ちゃんなんか耳塞いじゃってる。
康二のせいで大介兄ちゃんがまた騒がしくなったのはちょっとこちらとしては好ましくないけど、なんちゃって。
「さあ、もう時間も時間だし、みんなでご飯食べるよ」
涼太兄ちゃんの一言で
食べることに目がないやつらは一目散に家の中へと入っていく。
その中には康二と蓮もいて
押し合いへし合いしながらも
ちゃんとさっきはごめんねって言い合っている。
喧嘩の原因となった張本人はそんな2人の様子を見てどこか嬉しそう。
「翔太兄ちゃん、顔がにやけてるよ」
「は？何だお前」
すっかり仲直りして元に戻った2人を我が子のような思いで見ていた辰哉兄ちゃんも
照れ隠しをする翔太兄ちゃんに気づくとケラケラと笑った。
「結局翔太へのプレゼントは何にするんだろうね」
「別に、どうでもいいけど」
「とか言っちゃって本当は楽しみなくせに」
「まじでお前怒るよ？」
口では怖いこと言ってるけど
顔はにっこにこな翔太兄ちゃん。
家族みんながひとつになって楽しそうだと嬉しくなっちゃうよね。
わかるよ、俺も今すっごく嬉しいもん。
そんな高揚する気持ちを抑えながら
俺は兄ちゃんたちよりも先に歩き出す。
ひとつ大きな山を越えた俺たち家族の
新しい一歩を踏み出すように。
「＿＿っ、！」
「亮平！」
だけどそれは
この胸で静かに出番を待ち続けた爆弾が爆発するまでの
命のカウントダウンだったのかもしれない。
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みみずく。(プロフ) - コメント失礼します。よければ翔太くんメインの話が読みたいです。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 23fb9957a6 (このIDを非表示/違反報告)
かき - コメント失礼します。難しいかもしれませんが、ぜひ黄色さんメインをお話も拝読したいです。よろしくお願いします！ (2020年12月22日 12時) (レス) id: edbdc5a7da (このIDを非表示/違反報告)
和 蓮 .(プロフ) - よければ蓮くんメインのお話が見たいです。 (2020年12月22日 7時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - コメント失礼します。桃さんメインのお話がみたいです。 (2020年12月21日 18時) (レス) id: f09ccc8f4c (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - ききさん» リクエストお願いします！舘様メインであべなべが看病するおがみたいです！内容は作者様におまかせします！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 809f062d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年6月13日 15時
