アイ アム ア ヒーロー特別編『誰が為に君は駆ける【亮平】』 ページ32
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こちらはアイ アム ア ヒーローの特別編です。
まだ読んで頂いていない方は是非こちらから読んでいただけると嬉しいです。
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「なんで分かってくれへんねん」
「兄ちゃんこそ聞いてくんないじゃん」
「もうええわ、蓮のことなんて知らん」
「好きにすれば、兄なんて思ってないから」
「、っ」
バタン！
「え、は、康二？ちょっと蓮！」
今起きたことを簡潔に説明すると
何らかの言い合いが喧嘩に発展して康二が家を飛び出した、てな感じ。
今家にいる中で最年長なのは俺と涼太で
兄弟の面倒を見るのは俺らの役目。
「あーもうめんどくせえ」
「まあすぐ帰ってくるでしょ」
「何その余裕」
「康二のことだよ？寂しくなってすぐ帰ってくるよ」
俺らが追いかけるの？
と呆れる俺に普段と変わらず冷静な涼太が口を出す。
涼太がそう言うんだしほっときゃなんとかなるかとソファに身を預け俺は目を閉じた。
「翔太、起きて」
だが目が覚めても康二は家におらず
兄ちゃんたちが帰ってきてリビングに集まっているだけ。
俺を無理やり夢から引き戻した片割れも心なしか焦ったような表情をしている。
「康二はいつ出ていったの」
「確か昼ごはん食べて後だったよな、涼太」
「蓮となんか喧嘩しててそれでって感じ」
初めてのことにどうしたもんかと頭を抱える辰哉兄ちゃん。
兄弟の中でもダントツと言っていいほど家にいることが好きな康二が
5時間以上帰ってこないなんて一体どれほどの喧嘩をしたと言うのか。
そんな疑問が浮かんだのと同じ頃
亮平が蓮を連れてリビングへ降りてきた。
「蓮、お前なんで康二と喧嘩したの」
拗ねたように俯いたままの蓮にみんなの視線が集まる。
「ほら、言わなきゃ分かんないでしょ」
既に蓮から話を聞いたのか
亮平が蓮の背中に手を当てて促せば
そっとその重そうな口が開いた。
「翔太兄ちゃんの誕生日プレゼントをどうしようかってなって…」
「え、俺？」
予想だにしない内容に思わず声が出る。
兄ちゃん嬉しいよ
なんて今はそれどこじゃないんだけど。
「それで俺、兄ちゃんだと思ってないって言っちゃって…」
その場にいた全員の口から溜息が漏れる音が聞こえた。
繊細な康二にそんなことを言ってしまえばどうなるかなんて
想像しなくても分かることだ。
「とりあえず手分けして探そう。翔太と亮平はラウールと家で待機ね」
辰哉兄ちゃんの指示で一斉にみんなが動き始めた。
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みみずく。(プロフ) - コメント失礼します。よければ翔太くんメインの話が読みたいです。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 23fb9957a6 (このIDを非表示/違反報告)
かき - コメント失礼します。難しいかもしれませんが、ぜひ黄色さんメインをお話も拝読したいです。よろしくお願いします！ (2020年12月22日 12時) (レス) id: edbdc5a7da (このIDを非表示/違反報告)
和 蓮 .(プロフ) - よければ蓮くんメインのお話が見たいです。 (2020年12月22日 7時) (レス) id: 888c904e00 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - コメント失礼します。桃さんメインのお話がみたいです。 (2020年12月21日 18時) (レス) id: f09ccc8f4c (このIDを非表示/違反報告)
おりょうり(プロフ) - ききさん» リクエストお願いします！舘様メインであべなべが看病するおがみたいです！内容は作者様におまかせします！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 809f062d73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年6月13日 15時
