155. ただの勘、だけど ページ5
自分の携帯だけを手に持って、部屋から出る
なかなか戻らないキュヒョンが心配だったし、何より…嫌な予感がした
そんなのはただの思い過ごしに終わるに決まっていると、頭では考えていたけど、あんな広い部屋に一人でいるのはこれ以上無理だった
さっきのキュヒョンとジウさんの姿が蘇ってくるー
“休みのところごめん、月曜は何時に出勤できる?”
エレベーターを待っていたら、ハヌルからメールが届いた
見慣れたフォントのはずなのに、彼を近くに感じてつい心が緩む
“いつも通り、朝10:00に出勤します。”
そう返信してエレベーターへ乗り込むと、とりあえずロビー階へ行ってみることにした
いくつかショップが入っているし、もしかしたらさっきのラウンジでマネージャーさんと打ち合わせの続きをしているのかもしれない
エレベーターを降りて、不自然にならないようにキュヒョンを探した
フラワーショップ、ベーカリー、それから…コンビニも
広いロビー階を歩き回って、最後にラウンジへ行こうとしたその時ー
キュヒョンがジウさんの肩を抱いて、ゆっくりとこちらへ歩いてくるのが見えた
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作者名:Aoi Sakura | 作成日時:2017年11月28日 8時