027. ソワソワ ページ27
仕事が終わって部屋へ戻ると、私はソワソワしながら家事を済ませた
何度も時計を見上げては、さっきからあまり時間が経っていない確認を繰り返してしまう
軽めの夕食を済ませて、何もやることがなくなって、仕方なくテレビをつけた
テレビから流れるノンビリした笑い声が、ますます私の心に焦燥感を生む
そうこうしているうちに、時計の針が10時を指した
それでもまだ、キュヒョンが帰ってくる気配はない
鍵を開ける音、ドアが軋む音で、彼が帰ってきたらすぐにわかるはずだから
仕事、まだ終わらないんだろうな…
会社員だって予期せぬ残業はよくある
芸能人ならなおさら、予定通りに仕事が終わらないことはあるんだろう
だけどー
この例えようもない虚しさは、なんだろう
心は正直だ
私はそれだけ、キュヒョンに会えるのを楽しみにしているんだ
なぜ？
彼がスーパーアイドルだから？
数回会っただけなのに、何かを期待してる？
そんなんじゃない…ただ純粋に、嬉しいだけ
キュヒョンの瞳に自分の姿が映っているだけで、心が飛び跳ねる
キュヒョンの声を、仕草を、鼓動を、近くで感じているだけで、心が例えようもない幸福感で満ちる
タケルを忘れた日はない
ハヌルと出会ってからも、それは変わらなかった
だけどー
キュヒョンと出会ってからは、何かが確実に変わろうとしていた
しばらくぼんやりとトーク番組を眺めていたけど、ふと時計を見上げると、時刻は既に12時を回っていた
部屋の隅に準備された、綺麗にラッピングされた赤ワインが寂しそうに私を見つめる
「今日はもう、帰ってこないかな」
私はため息を混じらせながらも、何事でもないように呟いた
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ウニョクと、ピクニックデート
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Aoi Sakura(プロフ) - リリさん» 嬉しいです！！コメントいただけると、頑張ろうって気持ちになります(*^ω^*)好きで書いているだけなのに、読んでくださってこちらこそ感謝です（ ; ; ） (2016年11月2日 8時) (
レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて更新されるたびドキドキしながら見てます^ ^更新頑張ってください！ (2016年11月2日 2時) (レス) id: 0e61babc2b (このIDを非表示/違反報告)
Aoi Sakura(プロフ) - yumikaさん» コメントありがとうございます！嬉しいです*\(^o^)/*毎日更新できるように頑張ります(*^^*) (2016年11月1日 17時) (レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - 初めまして…これまでの作品も楽しく読ませていただいています！！これからの展開がとても気になります！楽しみに待ってますね！ (2016年11月1日 15時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi Sakura
| 作成日時：2016年7月2日 1時
