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018. 恋をする準備 ページ18

「じ、実はね、この間…」


変なところで止まってしまった言葉を誤魔化すために、私は仕方なく、先週の話をすることにした

そう、大男に難癖をつけられて、キュヒョンに助けてもらった夜のことだ


「そんなことがあったなんて…僕が約束を守っていれば…」


また眉毛を下げて悲しい顔をするハヌルに、私は慌てて付け加える


「違う、ハヌルのせいじゃないよ!その日は偶然お隣さんが部屋にいて、助けてもらったから無事だったし」

「そっか…良かった」

「でもそれ以来、またあの大男が部屋の前にいるんじゃないかって思うと怖くて…」

「それは危ないな、警察には相談した?」

「ううん、何かされたわけじゃないから…」


話している間に、デザートの焼きリンゴが運ばれてきた

店名の由来にもなっている、トニーアップルの名物だ

美しいカラメル色に焼かれたリンゴは、遠目からでもトロトロに柔らかいのが伝わってくる

添えられたバニラアイスクリームにはシナモンがかけられて、リンゴの熱で緩やかに溶けていた


「何かあったらすぐに連絡して、バイクならすぐだから」

「ありがとう、ハヌル」


最後まで心配そうにしている彼の申し出を断り、今日も一人で家に帰ることにした


「本当に大丈夫?」

「大丈夫!お腹いっぱいだから、走って帰る」

「分かったよ、おやすみ」

「おやすみ、ハヌル」


観念したように微笑むと、彼は反対方向へ歩き出した


さっきまでの雰囲気を引きずったまま、彼と二人きりになるのが怖かったー


私はいつも優しいハヌルの背中を見つめてから、小さくため息をついて家路に着く


まだ、あなたを好きになる準備はできていない

だから自分の中でブレーキを踏んでしまうと、あなたを傷つけることになる

彼の気持ちには気づいていたし、自分がハヌルに好意を抱いていることは否定できない

でも、やっぱりまだ…

私は恋愛に対して、前向きになれていなかった

これは、自分自身の問題だ

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ラッキーアイテム

デニムタイトスカート

ラッキーシチュエーション

ウニョクと、ピクニックデート


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設定タグ:SuperJunior , Kyuhyun , キュヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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Aoi Sakura(プロフ) - リリさん» 嬉しいです!!コメントいただけると、頑張ろうって気持ちになります(*^ω^*)好きで書いているだけなのに、読んでくださってこちらこそ感謝です( ; ; ) (2016年11月2日 8時) (レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして!とても面白くて更新されるたびドキドキしながら見てます^ ^更新頑張ってください! (2016年11月2日 2時) (レス) id: 0e61babc2b (このIDを非表示/違反報告)
Aoi Sakura(プロフ) - yumikaさん» コメントありがとうございます!嬉しいです*\(^o^)/*毎日更新できるように頑張ります(*^^*) (2016年11月1日 17時) (レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - 初めまして…これまでの作品も楽しく読ませていただいています!!これからの展開がとても気になります!楽しみに待ってますね! (2016年11月1日 15時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Aoi Sakura | 作成日時:2016年7月2日 1時

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