002. カフェの店長、ハヌル ページ2
「カムサハムニダ〜」
慌ただしく過ぎ去ったランチタイム
最後のお客さんを笑顔で送り出すと、
私はテーブルを片付けるためにカウンターから出る
住み始めたアパートから徒歩10分の場所にある、
この界隈で人気のカフェでアルバイトを始めていた
渡韓して、早二ヶ月
日本で頭に詰め込んだ韓国語は、実際に使えるレベルには到底及ばず、最初の二週間は泣きべそで後悔する日々
それでも今、ここまでやれているのは、他でもない彼のおかげだ
「A、コマウォ」
テーブルを拭く手を止めると、
隣には長身のハヌルが微笑んでいた
「ハヌル、キッチンはもういいの?」
「ああ、Aのおかげでティータイムの準備も大方終わったよ」
彼は優しい笑顔のままそう言うと、
重ねてあった食器をトレイに乗せて戻っていった
私は彼の後姿に微笑むと、テーブルを拭く
彼はこのカフェのオーナー兼店長、
私より3歳年上で何かと世話を焼いてくれる
独身で読書家、休みの日は決まって図書館へ
通っているらしい
…そうそう、もう1つ付け加えるとしたらー
「オッパ〜!アンニョン♡」
「オソオセヨ〜」
「ラテアートしてくれる?」
「ああ、いいよ。どんなのがいい?」
「可愛いやつ〜♡あ、この間のクマさんがいいな!」
「ネ〜」
2日置きに来店する女子大生にハヌルは微笑むと、ミルクを温め始めた
そう…ものすごいイケメンということだ
彼目当てで通う女の子は数知れず、私が接客するとあからさまに嫌な顔をされるから困ったもの
そんな時、ハヌルは決まってこう言う
「A、ミアネヨ」
お客さんに聞こえないように体をかがめて私の耳元で囁くと、小さく肩をすくめる
「ハヌルが謝ることじゃないのに」
「でも…Aに嫌な思いをさせたから」
彼はどこまでも優しい
耳元に感じた彼の体温と気遣いがくすぐったくて、私はいつも作り笑いでごまかす
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Aoi Sakura(プロフ) - リリさん» 嬉しいです!!コメントいただけると、頑張ろうって気持ちになります(*^ω^*)好きで書いているだけなのに、読んでくださってこちらこそ感謝です( ; ; ) (2016年11月2日 8時) (レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして!とても面白くて更新されるたびドキドキしながら見てます^ ^更新頑張ってください! (2016年11月2日 2時) (レス) id: 0e61babc2b (このIDを非表示/違反報告)
Aoi Sakura(プロフ) - yumikaさん» コメントありがとうございます!嬉しいです*\(^o^)/*毎日更新できるように頑張ります(*^^*) (2016年11月1日 17時) (レス) id: b33f0b2f26 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - 初めまして…これまでの作品も楽しく読ませていただいています!!これからの展開がとても気になります!楽しみに待ってますね! (2016年11月1日 15時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Aoi Sakura | 作成日時:2016年7月2日 1時