Impatiens 4 (ページ9)

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｢シンプルでカジュアルなヌナが好きだけどこっちの系統も凄く可愛い｣

｢ドヨンヒョンが全然褒めてくれなくてテンション下がるヌナ珍しいね｣

｢ヒョンから“Aが可愛い過ぎてどうしよう”ってメッセージ来てたけど返さなくていいよね｣

流れてきた画像を見てニコニコと語り合うロンジュニヒョンとチョンロニコニコと“羨ましい悩みだ”と携帯をぽいっとした小悪魔ジェノヒョン

コンサート前の控え室で平常心を保っているのは約半分

｢OMG～！愛しのヘチからの着信だよ？！｣

大袈裟に床に手をつくヘチャニヒョンは開演前に燃え尽きてしまうのではと思うぐらい情熱的にAヌナへ様々な愛の言葉を叫んでいた

そして愛情が溢れてしまい本人へ今すぐ届けたくなって電話をかけたらしい

｢夢の国でヘチャニヒョンと電話したくないですよ｣

｢ヌナは俺からの愛の言葉待ちだから｣

お前何言ってんの？って感じのヘチャニヒョンに何故か謝らなきゃと思ってしまう

その目が本気であぁこのヒョンはヌナのことになるといつも以上に切れ者になるんだったとちょっと距離を置いた

｢ヌ～ナ♡ 可愛いでちゅね♡｣

完全にその日になってしまったジェミニヒョン

永遠と画面に向かって話しかけている姿を見たらヘチャニヒョンの方が何倍もマシだったと頭を抱えた

話しかけたらターゲットにされるからそーっとジェミニヒョンからも距離を置けば必然的にマクヒョンに辿り着いた

｢ヒョンはどっち側？｣

｢どっち側って？｣

｢ほのぼの側かドクドク側か｣

どっち？と控え室を見渡して質問すれば“両方”と予想外の答えが返ってきた

うーんマクヒョンはほのぼの側かと思ったのに

ドクドクしちゃったから隅っこでパイプ椅子に座って精神統一してたってこと？

｢ヒョンもヌナに対して感情が荒ぶるんだ｣

｢俺とAってそんなに穏やかな関係に見える？｣

マクヒョンがヌナを名前で呼ぶ時は両極端だ

酔ったヘチャニヒョンが口を滑らしたことがある

“マクヒョンは名前を呼ぶだけでヌナの世界を手に入れられる”

あの時大袈裟だなと思った嫉妬を最近理解できるようになったんだ

｢マクヒョンはヌナに愛されてるよね｣

｢チソンもね｣

｢うん僕も｣

前の前のヒョンと違ってマクヒョンは優しい

答えになってない言葉を受け入れてくれる

“Aヌナの最優先事項になれるから”

それがヘチャニヒョンがテヨンヒョンよりマクヒョンを妬む理由だ