片思いの重さ‐ウネって言われて照れてるのは僕だけ？‐

いじめられっこ−ソンミンside− ページ42

遅れて病院に着く、ロビーに確認しに行くとすぐ近くだった。

「案外、病院ないって狭いのかも・・・。」

そう思って前に進もうとしたら、子供にぶつかった。泣いている・・・。

「なにがあったの？」

「いじめられたの・・・。皆、僕のこと笑うの・・・。」

このこはいじめられっこか・・・。

「そのいじめてくる子はどこ？」

「あそこ・・・」

震えながら指さす方向には、小学生中学年ぐらいの男の子たち数人がいた。

「分かった。お兄ちゃんがガツンって言ってくるからね！」

そう言って、男の子のそばを離れる。離れるときに握られた手は、ちょっと絡まってすぐほどけた。

「君たちなの？あの子のこといじめてるのは。」

できる限り優しく聞いた。できるもんなら、殴り飛ばしてやりたいけどね・・・。

「そーだけどなにー？」

「何であの子のこと笑うの？」

「あいつ頭おかしいから。」

答えが返ってきたときには手遅れで、怒りは頂点に達していた。

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