おじさんの友だち ページ4
お正月から数週間後
学校も始まった頃、放課後におじさんの通っていた大学の近くのカフェにいたのだった。
「はは！！そりゃー災難だったな！」
私の身の上話を笑って聞き流すおじさんの友だち。
「もう…！ベクちゃん！！大変だったんだからね！」
BH「だって、お前のチャニョラ話聞き飽きたんだも〜ん！」
ベクちゃんことビョンベッキョン。
チャニョルおじさんとは中学生からの幼馴染で、私の愚痴を聞いてくれる女友達みたいな存在。
今日は週に1回ベクちゃんに家庭教師をしてもらう日。
「じゃあベクちゃんからチャニョルくんに言ってよ〜！！」
BH「やだね！なんで俺が！」
ベクちゃんは丸つけをしながら、苦い顔をした。
まるで紙に話してるみたい。
「私もやだ〜！あの人なに言っても聞いてくれないんだもん…。」
BH「チャニョルはそういうやつだ。」
そういっていつのまに止まってた手をまた動かしていた。
「ベクちゃん…私を助けるとおもって…お願いだよお…。」
私は両手を絡ませて祈りのポーズをしながらベクちゃんにお願いした。
ホントにあの人には困らされてきたの、ベクちゃんも知ってるでしょう？
BH「うぐっ、お、まえなあ！そんな子犬みたいな顔してもだめなの！」
「いたっ！」
ベクちゃんは私のおでこに軽くデコピンをして、なにかブツブツ言い始めた。
「おいベク！！今俺のAにデコピンしたろ！！」
ああ、この声は…。
BH「うっせーんだよこのデカブツ！！さっさと俺のもんの飲み物もってこい！」
ベクちゃん…とばっちりうけてかわいそうに…。
おじさんはベクちゃんの怒声に負けてアイスコーヒーを買いに行った。
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作者名：ﾓﾓﾀﾛ | 作成日時：2018年3月3日 17時
