ダイナミックウルトラスーパークソアンクル！ (ページ2)

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昔のおじさんはページ2

私が小学1年生、チャニョルくんは小学5年生の頃

既にチャニョルくんの過保護は始まっていた。

その頃から暇さえあれば私の隣にいたチャニョルくん。

1番酷かったのは、私が同い年の男の子たちにからかわれて泣いた日のこと。

CY「Aちゃん誰にいじめられたの？」

そのときのチャニョルくんの目がマジで、私の涙も秒で引っ込んだ。

言っちゃダメなやつだこれ。

幼いながらに悟った私は、口を固く固く結んだ。

しばらく誰なのかとしつこく迫られたが、頑なに黙った私に諦めを感じたのか、優しく慰めてくれた。

けど、その次の日。

数日降っていた雨も晴れて、グラウンドがなんとか使えることになったので、クラスの皆で休み時間に鬼ごっこをしていた時だった。

私はその男の子に追いかけられていて、頑張って逃げていたら、後ろでなにか変な音がした。

なんだろ？

不思議におもって後ろを見てみたら…

「ちゃ、ちゃのるくん…？？」

チャニョルくんは水たまりの前で足を突き出していて、私をからかった男の子は水たまりに頭から落ちていた。

チャニョルくんはあのあと、私の友達に事情を問い詰めて犯人を特定していたのだった。

死んだ目で男の子を睨みつけていたかと思えば、私の声に反応してぱっとこっちを向いた。

CY「Aちゃん！」

めちゃくちゃ嬉しそうな顔でこちらに近づいてきたもんだから、逆にこいつから逃げたくなった。

それと同時に、こいつがモノホンの鬼じゃねえか……と悟った私であった。

CY「またいじめられそうになってたよね？大丈夫、俺がAちゃんを守ってあげるよ！」

この頃から何かが吹っ切れたように、チャニョルくんの過保護は加速していったのだった。