3年A組【須永賢】

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柊「よく聞け。景山はお前を恨んじゃいなかった。むしろ自分のせいだって言ってた。」



柊「“私がいけないの”って。“何も言わずに香帆を拒んでちゃんと伝えていればよかった”って。“友達が欲しかった”って。」



柊「“私は香帆と本当の意味での友達になりたかった”って。」



柊「そう言ってた。」



そこで香帆は泣き声を上げた。



柊「いいか。宇佐美お前はそんな彼女の気持ちを踏みにじったんだ。」



教室には香帆の泣き声だけが響いた。



柊「それが痛みだ。その痛みを一生忘れんなよ。」



未だに泣き声を上げる香帆のもとにさくらちゃんが近寄りハンカチを差し出した。



さくら「澪奈がこれをくれた時言ってたよ。澪奈はずっと友達だと思ってたんだよ。あなたのこと。」



香帆は澪奈が言っていたという"澪奈の大切な友達"が好きなキャラクターが刺繍されたハンカチを握りまた泣いた。



柊「今日の授業はこれで終わりだ。お疲れさま。」



逢沢「待ってください！」



教室を出て行こうとする柊先生の後ろ姿に逢沢くんが声を掛ける。



逢沢「景山が自 殺した理由が分かったんだから僕たちを解放してください。」



柊「まだだよ。あの動画を作ったのは別の人間なんだよな。誰がどういう意図で作ったのか。それが分かるまでは俺の授業は終わらない。」



そう言って柊先生は美術室へと向かった。



その後を隼人くんや光多くん、海斗くん、真壁くんが追う。



『賢...くん...。
須永「大丈夫。俺はここにいるから。」



そう言って彼は私を優しく抱きしめてくれた。



彼のブレザーの胸元が私の涙で濡れていく。









こうして2日目が幕を閉じた...。




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