ごめんね。(ティア×モニカ。ティア視点) ページ2
「…………」
ティアは遠慮がちに彼女の部屋の戸を叩いた。
こんこんと、乾いた音が廊下に響く。
「……何の用かな」
少し間が空いて、中から素っ気ない声が聞こえた。
ティアはドアに顔を寄せ、壁越しのご機嫌ななめな恋人に話しかけた。
「謝りに来てあげたのよ。……悪い?」
訓練の時の事だ。
事前に想定していた連携が上手く噛み合わず、実行班の独断行動をティアが咎めた結果、モニカとの口論に至った。
「…………………………」
長い長い沈黙。
「……モニカ」
美しい黒髪の先を落ち着きなくいじる。
普段から大人びており、堂々とした態度を崩さないティアだが、こういった局面にはめっぽう弱かった。
「……はぁ」
ドアの向こうの彼女が大げさにため息をついた。
かちゃん、と鍵の開く音が響き、ドアが小さく開く。
「……ティア、」
モニカは罰が悪そうに目をそらす、が。
「……その、悪かったって、思ってるから」
そう言って、ティアの身体をきゅっと抱き締めた。
「わ、私こそ……ごめんなさい」
慌てて謝る。
そっとモニカを抱き返した。
「……ん」
腕の中の彼女が何か言いたそうに喉を鳴らす。
「……何よ?」
モニカは、あのね、と普段より少しばかり幼い声で言った。
「好きって、言ってくれたら、許す」
「…………」
おい、可愛いかよ。
ティアはくすりと笑みをこぼし、彼女の青銀の髪を撫でた。
「……ごめんね。大好きよ」
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亜月 - カレンさん» 読みましたよーーー!!!最後!!最後の挿絵、、、、 (2021年12月9日 11時) (レス) id: 1f8ff7c796 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - pixivから飛んできました!めちゃくちゃ尊いです... ちなみに亜月さん6巻読みました...? (2021年11月24日 21時) (レス) id: aacf8bdcb4 (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - おぉー!ありがとございます、、グレーテ×ティア読んできました! (2021年5月16日 15時) (レス) id: ae5d374ab3 (このIDを非表示/違反報告)
あも - 亜月さん» エルナとクラウス……!!ほんとうにかわいいです、なんかモチベになりました(あ) (2021年5月15日 15時) (レス) id: e2902b121b (このIDを非表示/違反報告)
亜月 - 遥世さん» あぁぁぁありがとう、、そうなんですよ、ジビアさんイケメンに書けるよう頑張りました! (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9200735183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜月 | 作成日時:2021年3月6日 20時