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Aside
生徒の家を出た頃には、すでに20時半。
もうご飯を作る気力もない。
いつも忙しなく歩く私の速度では考えられないほど
ゆっくりゆっくり歩いて帰宅する。
こんなとき隣に誰かいたらいいのに。
誰もいない右側を眺めるけど、
その隣は永瀬さんがいいなあと思ってしまう。
すると、タイミングよく携帯が鳴る。
廉今日も仕事終わったで
廉Aは?
A今帰ってるところです。
前までは既読をつけるタイミングを遅らせていたけど、今は少しでも早く返したい。
なんだか寂しくて心細い夜に、
永瀬さんと繋がっていたい。
廉ほんま?オレも車で帰宅中
こんな遅くまでお仕事だったんだ。
多くの人に名前を売り、
希望と夢を売る仕事をしている人。
A今日もご苦労様でした。
私とは違うのかな。
ハナは私が彼といると傷つくとわかっていて、
心配しているのだろうか。
私が思うことと現実は決して一致しない。
同じにならないからこそ、うまく心の整理がつかない。
「A！」
この声。
いつも私の名前を呼ぶ私を安心させてくれる声。
後ろを振り向くと、少しだけ息を切らす永瀬さんが立っていた。
A「どうして…ここに…？」
すごく驚いて、声が震える。
廉「車で送ってもらってて…それで…A見つけて…。なんか嬉しくなっちゃって降りてきたんだけど。ごめん、引いた…よね」
何も考えずに飛び出してきて、
冷静になって恥ずかしさが増すのかちょっとだけ顔が赤くなっていく。
こうやって永瀬さんに会ってしまうと、
永瀬さんがどんな立場で、
どんな風に働いていようと、
距離なんか少しも感じない。
どうしてなのか私もわからないけど、
やっぱり好きだって思ってしまう。
A「そんなことない。嬉しいです」
彼は私の心を掴んで離さない。
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ジェンガ(プロフ) - 岩瀬紫耀さん» ありがとうございます！気づくのが大変遅くなりごめんなさい…なるべく早く次の話をあげられるように頑張ります！ (2018年7月29日 14時) (
レス) id: 3ce0492d1e (このIDを非表示/違反報告)
岩瀬紫耀(プロフ) - この作品すきです！ 続きがきになります がんばってください (2018年4月26日 6時) (レス) id: bb863aa5bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンガ | 作成日時：2017年11月11日 22時
