【HQ!!】オトコノコ 〜男を舐めてると痛い目みますよ？〜

国見　英 ページ2

私の彼氏は無気力です。
必要以上に動かないし、しょっちゅう眠っている。


「ねぇ、眠い」

「いや、知らないよ？」

「膝枕」

「あ、そういうことね」


まぁ、会話はできるし、単語でも伝わるから困ることはないけど…なんか。
もっと私は一緒に居たいし、話したい。


「ねぇ、英って私のこと好きだよね？」

「好きじゃなかったら一緒に居ないから」

「まぁ、そうだよね」

「なに？どうしたの」


私の膝に頭を乗せた状態で顔を覗き込んできた。
やっぱり好きだなぁ、と思う。
だからこそ我儘はあまり言いたくない。


「なんでもないよ」

「嘘だ。だって耳の髪かけたじゃん」

「…」


私が嘘をつくときは耳に髪をかけるときらしい。
平常心を装うためにやってたから癖になっちゃってるんだ。
この事を知っているのは私以外に英だけ。
やっぱり、言ったほうがいいのかな？


「あのね、私…もっと英を一緒に居たい」

「俺もそうだけど？」

「ん…なんかもっと…なんて言うのかな」

「こういうこと？」


そう言って体を起こして静かに口づけた。
ファーストキスだった。
付き合って２か月経った今、ようやくキスをしてくれた。
嬉しさと恥ずかしさで顔が赤くなる。


「ん…そういう顔しない」

「だ、だって…」

「可愛すぎるんだよ、もう

　食べちゃいたいくらい…いいよね？」


私の頬に手を添え、深くキスをした。
肩がビクリと跳ねたがもうそれ所じゃない。
二人しか居ない空間に厭らしい水音だけが聞こえる。


「はぁ…今日は夜、覚悟してね。足腰立たなくしてあげる」


いつもの無気力も今の英も私は大好きなようです。
だって私は黙って頷いたから。

二口　堅治→←設定など…

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