かんからりんどう【不佐久】 ページ10
秋は、まだまだ蒸し暑い9月。
暑がりの俺は少しでも涼もうと、不動を誘って裏山に入った。
ところどころ崩れた階段状の小道は変に湿っぽく、また濃緑の葉の隙間から漏れる熱気が汗を湧かせた。
不動「あっつ……」
佐久間「もう少しだ、不動」
急に視界が開け、広い場所に出る。
そこには少しの木陰があり、他には背の低い草花しか生えていない。だが周りより高い場所に位置している為、風当たりがよく涼しかった。
佐久間「ほら、いいところだろう？」
不動「へェ、穴場ってわけか」
不動と肩を寄せあって木陰に座り、汗が引くのを待った。体は火照り息もほんの少し切れていたが、そんなことは気にならなかった。
………やっと、やっと不動と二人きりになれた！
俺は歓喜の気持ちでいっぱいだった。普段は何かと源田や鬼道さんが近くにいて、二人きりになんてなれた試しがない。
何か話そうか、あまり近づきすぎては暑いのではないか、と様々な思いが脳内を駆け巡るが、緊張しているせいか全く実行できない。
不動がやけにおとなしいと思い、顔色を伺うと不動は目を閉じていた。眠っているのかもしれない。
ふと周りを見回すと、リンドウの花が目に留まった。
佐久間「………綺麗だ」
俺は立ち上がり、その花に指で触れていた。薄紫の花びら、それらが連なったリンドウの花。
その立ち姿に自分を重ね合わせてみたくなった。
不動「………花をめでるなんて、随分乙女なんだな」
佐久間「………不動、起きてたのか」
不動は俺に近づき、リンドウの花を前にしゃがみ込んだ。そしてこう囁く。
不動「リンドウの花言葉、教えてやろうか」
佐久間「…？」
不動「…『悲しみにくれているあなたが好き』」
#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪
リンドウの花言葉は他にもいっぱいあるよ。
なんか、自分でも何が言いたいのかよくわかんなくなった。
メイミちゃん、リクエストありがとう！
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竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
