卵を割らずにオムレツはつくれない【2】 ページ41
※微pink
夕食後、まっすぐ俺の家へ帰った。
緑川「ふー、お腹いっぱいだ…」
少し眠そうに、緑川はソファでのびをする。
ヒロト「もう眠い？」
すると緑川がむくっと立ち上がって、俺にいきなりキスをした。
緑川「ヒロトから会いたいっていってきたんだろ」
俺たちは、そのままベッドで愛し合った。
.
たくさん汗をかき、くたくたになった俺の体を緑川がそっと抱く。
緑川「ねぇ、何があったの」
そう言いつつも緑川は俺の耳を舌でもてあそび、クスクスと笑った。
緑川「元気がないときのヒロトは、すぐにわかるんだから。ね、何があったの」
俺は布団を引き上げてから、口を開いた。
ヒロト「まだ、大人になりたくない」
緑川「もう22だよ」
ヒロト「そういう意味じゃなくて、ほら…卒業、とか」
緑川の大きな黒い瞳に見つめられると、心の奥まで見透かされそうな気がした。飼い主の様子をうかがう犬のような、底のない深い黒。
緑川「ああ、財閥を継ぐんだもんな」
もちろん応援してるよ、とにっこり笑う緑川を見て、また少し不安になる。こんなこと、聞いてもらえるのだろうか？
ヒロト「あのさ、緑川」
汗で光る額を拭ってから、俺は緑川をじっと見つめた。
ヒロト「緑川。お前は俺にとって最高の幼馴染みであり最高のライバルでもある。そして今は最愛の彼氏。だから………
そんなお前に、ずっと一緒にいて欲しい。結婚できなくても、せめて一番近くに…俺の、秘書になって欲しい！」
緑川を見ると、呆然とした顔で涙を流していた。
緑川「ヒロト、そんなの、断るわけがないだろう」
泣きじゃくる緑川を、不覚にも美しいと思った。
緑川「ヒロトのばかっ！俺は、言われなくてもずっと、ずっと、ずっと一緒にいるよ…………」
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はい、題名はフランスのことわざで、「何事も危険をおかさねば成すことはできない」ことのたとえだそうです。
実は、リュウジくんがフランスに留学する話を書こうとしたんです。どうしてこうなった。
зима【堤美総受】→←卵を割らずにオムレツはつくれない【緑基】
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竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
