白い廊下【2】 ページ25
神童「…、……き、……井吹」
名前を呼ばれて、ぼんやりと意識が戻った。
神童「こんなところで寝るなんて、だらしがないにも程があるぞ」
少し呆れ顔で、神童が俺の頬を叩いた。
井吹「っせぇ、触んな」
その手を払い除けると、神童はまたいつもの苛ついた顔になった。
神童「お前が早く起きれば良いだけの話だ。もう消灯も近いんだぞ」
夢の中で眩しいところにいたせいだろうか、今が夜である実感がわかない。
それに、俺は練習後すぐにこのソファに横になったのだから………かれこれ数時間寝ていたことになる。
井吹「メシも、食ってねぇ………」
ポツリと呟くと神童がクスリと笑った。お前らしいかもな、と。
神童「誰が起こしても起きなかったんだ」
俺の頭はまだ少しぼんやりしていた。
井吹「俺、夢を見たんだ」
神童「ん？」
神童が俺の顔を見下ろした。相変わらずの整った顔。
井吹「真っ白い廊下を走ってた。ずっと向こうに誰かがいるからだ。どんなに走っても追い付けなかった。そいつも走ってたからだ」
俺は一息にしゃべると、喉の乾きを覚えた。
神童「………そうか」
少し考えてから、神童は顔をあげた。俺の顔を見ずに言う。
神童「おしゃべりはこのくらいにして、部屋に戻るぞ。…シャワー、まだだったろ」
不思議なことに、今まで昼寝をしていたのに、シャワーなんてどうでも良いくらいに疲れていた。
部屋に戻ったら、とりあえず水を飲もう。
神童「………ただの偶然だよな、井吹」
俺は、結局シャワーを浴びずに再び寝付いた顔に囁きかける。
神童「俺も同じ夢を見た。やけに明るい廊下で、本当にお前かどうかもわからない影を追いかける夢を…な」
#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪
なんか、お互いを追っかけ続けて、ループになって抜け出せないでいるんじゃないかって神童さんが思ったってこと。
堂々巡りといいますか、自分の思いは絶対に届かないんじゃないかって二人とも思ってるんです、多分。
………なんで今更更新に来たかって？
涙音はちょっといい子になって、たくさんお勉強してたんです！
おかげで親におこづかいもらえちゃいました。
ちょっと3DSの調子が悪いけど、更新がんばるやんね！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
