結んで切って結んで【3】 ページ23
※基緑過去捏造
緑川も、マサキのことはよく覚えていた。
緑川「いやぁ、あのときはこーんなに小さかったんだけどなぁ。早いものだね。」
狩屋「俺、本当に預けられてたんですね」
マサキが施設に来た翌日。マサキは俺たちに世話をされたことがあると聞いて、とても興味ありげだった。
狩屋「それで、その時、俺喋りました？」
ヒロト「まだ話せる歳ではなかったよ。でもよく泣いてたな」
緑川「そうそう！しかもヒロトが抱っこしたときだけ大きい声で泣くんだよねぇ」
ヒロト「あはは…でも少しショックだったな」
狩屋「へーえ。俺、可愛かったですか？」
ヒロト&緑川「「そりゃあ、もちろん！」」
マサキは少し照れたようだった。
狩屋「……でもなんか、いいですね。小さい時の自分知ってる人が居るって
俺、両親忙しくて、小さい時の写真とかほとんどなくて。…ちょっと嬉しい……かも」
マサキは拳を握りしめた。下を向いていたからよくわからないが、顔をしかめているに違いなかった。
緑川「嬉しい時は嬉しいって言えばいいんだよ、マサキ。俺たちは家族なんだから」
狩屋「家族って………そんなの要りませんよ。どーせここもお互いの傷を舐め合う輩の集まりなんでしょう？
血の繋がりがあってもなくても、絆なんてモンはないんですよ。絶対腹の何処かで相手を疑ってる。人間なんて所詮…………」
ヒロト「そうだね。確かに俺たちは家族じゃない。だからこそ、家族より強い絆が生まれるんじゃないか？」
緑川「そうだマサキ。俺もヒロトも孤児だ。俺の親は事故で亡くなったし、ヒロトは生まれた時から親がいない。園には、もっと辛い思いをした子もいる。
みんな、自分も傷ついたから、他人の痛みがわかるんだ。お前だってそうだろう。そういう考え方をするのも、自分を守りたいと思うからだ」
ヒロト「園のみんなは支えあっているんだ。何も隠すことなんてない。自分の傷も、悲しみも、期待も。みんな家族なんだ」
マサキは呆然とした。急にこんな事を喋りだしたから、驚いているだろうけど、俺たちがいつも思っていることだった。
狩屋「な…なんすかそれ。家族なのに家族じゃないとか……」
俺は緑川と顔を見合わせた。二人でマサキを抱き締めて、こう囁く。
「「それで、良いんだよ」」
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遅くなってしまい、大変申し訳ありません…！
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竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
