結んで切って結んで【まさきみどり】 ページ21
※マサキが赤ちゃん
＿＿＿＿お日さま園に赤ん坊がやって来た。
それ自体は別に珍しいことじゃない。赤ん坊だろうとティーンエイジャーだろうと、お日さま園にはいろんな子供がくる。
だけどその子は孤児じゃなかった。
緑川「ヒロト！ヒロト！ちょっと来てみてよ！！」
マサキが園にやって来たことを知らせてくれたのは緑川だった。
マサキは瞳子姉さんに抱かれ、すうすうと寝息をたてていた。
ヒロト「姉さん、その子は…」
瞳子「この子は狩屋マサキくん。これから一週間だけ、面倒見てあげるのよ」
瞳子姉さんからはそれしか言われなかったけれど、恐らく一時保育のような形で引き受けたんだろう。
緑川「ねえ瞳子さん、抱っこしても良い？」
瞳子「良いわよ。優しくね」
子供が好きな緑川は、マサキに興味津々だった。普段から小さい子たちの面倒見がいい緑川だから、姉さんも安心してマサキを抱かせた。
緑川「ほら見てよヒロト！！可愛いなー！」
ヒロト「あはは。マサキくんが起きちゃうよ」
緑川はしばらくマサキの頬をつついたり髪を撫でて遊んでいた。
緑川「………そうだ、ヒロトも抱っこしてみる？」
緑川がマサキをこちらにつき出した。
そっと受け取り、マサキくん、と呼びかけてみる。
すると、マサキが突然泣き出した。
ヒロト「うわわ……どうしたんだ急に！」
緑川「あちゃー、やっちゃったかー」
耳鳴りがしそうなくらい高い声でマサキは泣き続ける。俺は必死に揺すったり声をかけてあやすが、一向に泣き止んでくれない。
緑川「もう…ホラ、貸して」
ついには緑川がマサキを取り上げた。それでもマサキは泣いていたが、しばらくすると収まった。
緑川「ほら、笑った」
ヒロト「すごいな緑川！」
緑川「まぁ、慣れてるから………
それにしてもマサキはよく泣くね。元気な証拠だな」
ヒロト「大きくなったらどんな子になるのかなぁ」
その一週間はあっという間に過ぎ、
マサキはすぐ親の元へ返された。
だけどなんとなくその時のことが印象深くて、ずっと覚えていた。
………だから、君に会ったときには驚いたよ。
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竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
