ちっちゃいものくらぶ【4】 ページ18
森村「えっ？えっと………はわわ…」
うちは突然声をかけられて振り向いた。そこには水色の髪をした、よく日に焼けた男の子がいた。
倉間「………お前、泣いてたのか？」
森村「え、あの…………ただのアレルギー………………です」
男の子は大分背が低いようだったけれど、それでもうちよりは高かった。どぎまぎしながら涙をごまかすと、男の子はそうかと神妙な顔つきでうなずいた。
倉間「つーかお前、森村好葉だろ？」
森村「えっ、なんでうちの名前を、」
倉間「イナズマジャパンなんて相当な有名人だぜ。それよりお前、一人なのかよ」
森村「えっ………あ、うん。お台場サッカーガーデン駅に行く途中なんですけど…………迷って………えっと…………」
倉間「お台場サッカーガーデン駅？………………わかった、送ってやるよ」
森村「えっ？でもうち、」
倉間「送ってやるって言ってんだろ？」
男の子は強い口調で言うと、うちの手を引っ張った。
痛いと思ったけれど、声にできなかった。
男の子はそのままうちを引っ張るように歩き続けた。うちは手首を掴まれていたからとても歩きづらかったけれど、何も言わなかった。
やがて大きな駅に着いた。
倉間「ここがお台場サッカーガーデン駅だぜ」
森村「………あ、ありがとうございました」
手を離してもらってから、うちはペコリとお辞儀をした。すると男の子は照れたように、
倉間「これに懲りて道に迷わない事だな」
と鼻の下を擦った。
うちはまごまごとお礼を繰り返し、やがて電車に乗ろうとしたときだった。
倉間「ん」
男の子がうちに紙切れを寄越した。なにか番号が書いてある。
倉間「ケーバン。また迷子になったら電話しろよ」
うちにはその言葉の意味がわからなかったけれど、とても嬉しかった。
…電車の中でうちは考える。
あの男の子が、うちが京都まで帰るって知ったら驚くかな。
京都に帰ることに不安はある。でも不思議な男の子と出会って、なんだか紛れたようだった。
#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪#♪
のりたんってナンパとかできないよね。
くらこのってカプ名は多分ないかも。
せっかく面白いリクなので、のりたんの片想いにしました。
ぶきっちょ男子と超鈍感女子。
二人の恋が叶うといいな。
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竜１２ - ロダヒラおいしかったです！！！ご馳走様でした！！！！！ (2015年3月30日 12時) (
レス) id: 7dee900fa7 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ありがとうございます！たった今続編ができたところなので、URLを貼ります。ぜひいらしてくださいね。 (2014年9月1日 17時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - 時間かかっても大丈夫ですよ〜。涙音さんの神小説楽しみにしてます！ (2014年9月1日 16時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
涙音@マジでヤンデレらしい - リリリアンさん» ごめんなさい！でも忘れてませんよ！ギルとザ・ラグーンがまざったり名前が覚えられなんだで苦戦してるだけです…多分…追加分も承りました。しかし、恐らく続編での更新となります。 (2014年8月31日 22時) (レス) id: 46d3eda45b (このIDを非表示/違反報告)
リリリアン - あ、SARUが攻めの方が私は好き、というかSARU受けを想像出来ない← 宜しくお願いしまーす！ (2014年8月30日 7時) (レス) id: 9fbcb60bc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年2月16日 16時
