第参拾壱話 ページ31
「お疲れ、すごかったよ」
そう言って差し伸べられた手
その手の主は角名くんだった
「……ありがと」
その手をつかんで立ち上がる
そんなことされると
期待してしまうけど
私は彼氏持ち
そう言い聞かせなるべく自然に手を取った
「玲奈！なんやあのトス！？」
うるせーのきた
「アレは…もう必死だったから
今できるかわかんない」
「カッコええなぁ…！」
ふふん
でしょ
___________
挨拶をして食堂へ向かう
お昼ご飯である
新山女子のご飯絶対美味しいよな
ジャージのポッケに手を突っ込んで歩いていると
「ねえ」
腕を組んでいる観音寺が話しかけてきた
「なに」
先行っててと美紀に声をかける
「あんた角名くんと付き合ってないんだって？」
「は？」
こいつ何言ってんだ？？
当たり前だろ
「逆に付き合ってるってどこで判断したわけ〜？
全然付き合ってませーん」
心がモヤモヤする
「でも片山さぁ
完全に角名くんのこと好きでしょ」
うえぇ…
そうともいえないけど
違うともいえない
「そ、それは観音寺でしょ」
「いや、私のは推しへの愛だから」
は？
推し？
「で、あんた肯定も否定もしてないけど
それは肯定ととっていいわけ？？」
目を合わせられなくなって
下を向いてしまう
「……はあ」
こいつため息つきやがった
何がはあだよ
何様だコラ
観音寺のくせに
「私は角名くんもあんたのこと気に入ってると思うけどね」
え……？
「まあ？私は？片山が？恋愛成就とか？
全く望んでないけどねぇー？！」
ウザ
そのポニテ引っ張ってやりたい
「もうちょっと冷静になんなさいよ
あんた恋愛ヘッタクソね」
そう鼻で笑って私の横を通ってく観音寺
私はしばらく固まっていた
もうちょっと冷静になれ…？
気に入ってる……？
使えない思考回路で求めた結果
最初に出た一言
「あのやろう、私に説教してんじゃねーよ」
そう言って前を歩く観音寺の尻を蹴りに
廊下を走った
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くまとも(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2022年4月10日 10時) (
レス) @page40 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
真柴白 - 面白いです。更新楽しみにしてます。ハッピーエンド期待してます。 (2021年1月23日 4時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - はじめまして！角名くん小説めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！新山女子のセッターちゃん悪女じゃなくて良かったです。これからも頑張って下さいね。失礼します。 (2020年11月14日 22時) (レス) id: 39f6050cf2 (このIDを非表示/違反報告)
さらさ(プロフ) - はちみつあめさん» 教えていただいてありがとうございますー！私の拙い小説読んでいただきありがたいです…。おすすめ作品読んでみますね (2020年10月29日 8時) (レス) id: 04aaf84c14 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつあめ(プロフ) - すごく面白いです！応援してます！稲荷崎のオススメは「超頑張って角名君を落とす話」「メシの力(治)」「夢小説書いてんのバレた件。(角名)」「私のおにぎり宮」「さめないうちに(治)」です！他にもいい作品で溢れててもうここは天国ですねﾊｱ…長々とすみません！ (2020年10月29日 2時) (レス) id: f82d3976b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらさ | 作成日時：2020年8月25日 12時
