16歳の角名くんと22歳の角名さん

第肆話 ページ4

「あの！仮にも客人ですよね？
JKのベットでごろ寝で漫画読むアホが居ますか！？」

「俺」

「もうちょっと行儀良くしてください！」


私は小脇にお菓子やジュースを抱えて

自分の部屋のドアを蹴り上げ中に入る



なんとこの大人角名くん


私の部屋から出れんようで


「うわまじかー
じゃあ玲奈も世話よろしくね」


「げぇ……」


そんな理由で都合よくこき使われているのだ



正直早く帰って欲しい


「そうえば今日部活ないの？」

「体育館の点検で休みです」

「ふーん、もう追い出し試合やった？」

「やりましたよ
無事北さんを追い出せたみたいですね角名くんたち」


「懐かしいなぁーw
玲奈たち確かコテンパンに追い出したよね」


「そんなつもりはなかったんですが、
生憎サーブの調子が良くてですね」


「さすが二刀流サーバー

あ……サーブと言えば」


角名くんがバリバリポテチを貪りながらこっちを振り向く



「2018年の玲奈は三刀流だよ」


「なんですと……！？」


今の私はフローターとスパイクサーブの二刀流


ただ三刀流…？



「フローターとスパイクサーブの融合、とだけ言っとくね
頑張って〜」



融合？


「ちょっ！角名さん！詳しく教えてください！！」

「えぇ多分未来のこと教えすぎるのご法度だと思う〜」

「なんの法律に違反するんですか！大丈夫っすよ」

「だーめ」

「嫌だ！教えろください！！」

「敬語ままならなくなってますけど」



あーーー、もうやだこの人早く元の世界に帰れよ！



「すごいなーこの体

お腹減らないや」

「じゃあなんで菓子食ってんですか？！」

「美味しいから」

「こんのっ……」


角名さんは元に戻るまでここに居候するねよろしく〜とかほざいている


早く元に戻れ！迷惑！！



「てかどこで寝るんですか」

「玲奈のベッド」

「床で寝ろやこの野郎」


こうして角名さんと片山ももかの謎同居(いや同室)生活は幕開けしたのである

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