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#12 ページ12

*


見事ストレート勝利をおさめた私たちCrazyRacccon


私は乗り切れた〜とホッとしていたのだが、

Meiyくんの一言で私は一気にまずい状況に陥った。


「これでインタビューあるんだよね?」

ヒュッ

私は呼吸が怪しくなる。


『…私も出るのかなぁ』

ぼそっとつぶやいた。

声音には嫌な雰囲気がモロに出てしまっていただろう。


「Aインタビュー嫌なん?」


『えー別にそんなんじゃないけど…
あっ、なんか、私1試合目しか出てないからさ』


我ながらうまい言い訳だと思った。

ただ、聞いてきた相手がneth…。


「まあAインタビューあんま得意やないもんな」

セーーフ

これだったらやんなくてもいいかな

「失礼します、お疲れ様でした。運営です。
これからインタビューがあるので選手とコーチの皆さん、ご準備お願いいたします」

運営から声がかかってしまった。


「A行こうよ、初戦やん」
「そうっすよそうっすよ」

ヴッ……マジか

私答えられるんかな。
ぼーっとしちゃったらどうしよう。

『いくか〜』

少し頭を振って意識を体のだるさを誤魔化しながら運営を待つ。


待っている間、私は一言も喋れなかった。
まあいつも騒ぐタイプではないけど。


自分の体調はどんどん悪くなっているのを感じている。

体が寒い。汗をかき始めてる。


なんで、なんで今なの。


「え、ほんまに大丈夫?」


異様に喋らない私に気づいたのはやっぱりnethだった。

多分これが最後の救いだった。



でも私にはなぜか

“どうしようもない”

という考えがあって。



『いや〜なんかちょっと疲れちゃったんだよね、体力がないんよー』

マジでやばいわ、と言っている間もずっとモヤモヤしていた。



そして次の瞬間、

『ア“……ヅッ……!』

「A!?!」
「え!ちょっと!?」
「マジか!」

頭に激痛がはしった。
世界が傾いて、それで


私は音をたてながら椅子から崩れ落ちた。

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mobutyan(プロフ) - 久しぶりにこんなにも感動する小説を読みました。忙しいかとは思いますが更新ずっと待ってます。 (8月17日 3時) (レス) @page34 id: 97fa38bdce (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とても面白くて定期的に読み返しています。続きを楽しみにしています! (2023年3月8日 23時) (レス) @page32 id: 87831ffb52 (このIDを非表示/違反報告)
ayuriayuri112(プロフ) - 続き待ってます!応援してます! (2023年1月11日 5時) (レス) id: 598e63f5be (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 続き楽しみです!! (2022年12月30日 23時) (レス) @page25 id: d6d10578eb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 続きが楽しみです!!応援してます! (2022年12月28日 12時) (レス) id: 5a62b2ac70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:baihua | 作成日時:2022年10月22日 22時

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